2008年4月24日木曜日

インドネシア:NAMRU-2を巡る論争 4/23-24

Kontrak NAMRU Kadaluwarsa Sejak Januari 2000, Menkes Kaget (4/23 09:15)
保健大臣が自宅前で発言。「NAMRU-2との覚書は、2000年に期限が切れていた。2000年から2005年までは、覚書が無かったことになる。私が保健大臣になった時に私自身驚いた。なんで覚書(MOU)が無いのか。しかしその時はNamruを気にかける者はいなかった。」「なので、5年間の間NAMRUは不明確な覚書のまま、運営を続けてきたことになる。6ヶ月前に新しい覚書の案が米国に送られている。」

Lab NAMRU Tak Lebih Canggih Dibanding Punya Indonesia (4/23 10:07)
「30年前は多分NAMRUは最先端だった。今は、我々が持っている、Eijkmann研究所は彼らのように研究ができる。我々の施設は負けてはいない。」と保健大臣は語った。

Berpuluh Tahun Negara Maju Nikmati Keuntungan dari Virus (4/23 10:34)
detik.comの保健大臣との自宅前でのインタビュー。「何十年も、先進国はワクチンの販売で無条件に利益を得てきた。そしてそれは途上国から得たものだ。今は、感染した国がその利益の一部を要求するのだ。」「ワクチンには値段がある。原料を分け与えている我々がなぜその先進国からの恩恵を受けることができないのか」

Andalkan Vaksin Negara Maju, RI Nanti Jadi Pengemis (4/23 11:36)
「彼らは、支援すると言ったが、私がタミフルを探しても、探せない。これが一つの証拠。」「今こそ、彼らの技術に値段があるというなら、我々を助けるべきです。例えて言うなら、私があなたにバナナを与えて、あなたがコンロと小麦粉を持っていて、揚げバナナを作る。その揚げバナナは売られる。原料を提供した私には割当が無いのと同じ。」

Menkes: Saya Tak Anti AS &WHO, Hanya Anti Kezaliman (4/23 12:26)
「世界は、もしも先進国が途上国に利益を分配しないのなら、永遠に病気がはびこる。さらに、先進国が病気を作り出すことだってあり得ないことではない。新しい病気や伝染病があれば、彼らは利潤を得られるのだから。」「だから私はサンプルの提供を拒否したのだ。その時、私はMichael Leavitに言った。すみません、サンプルの提供はできない。なぜなら、ウィルス提供協定でWHOと戦っているのだから。」「私はアンチ米国ではないし、アンチWHOでもない。不公正が許せないだけだ。例え米国でないとしても、搾取や不公正は私は認めない。」

Dephan RI Sarankan Deplu Tak Beri NAMRU Kekebalan (4/23 14:27)
国防省の報道官Slamet Ariyantoはdetik.comに対して、新しい覚書(の案)は6ヶ月前に米国に送られたことをもとに、「米国の要求(外交特権)は我々は受け入れられない。我々は、認可されないことを要請する。」

Menhan: Kita Harus Awas! (4/23 17:45)
国防大臣のJuwono Sudarsonoは、NAMRU-2が諜報活動を行っているという件に対して次のように語った。「この世界で保証されていることは何もない。我々は注意するだけだ。もし秘密が無いというなら、なぜ保健大臣の訪問で入ることを待たされたのか。」

KSAD: Perpanjangan NAMRU Terserah Pemerintah (4/23 18:18)
陸軍参謀長のAgustadi Sasongkoは、国防省が関与すべきかと問われて、「これは政府が決めるべき問題だ。我々には保健省がある。我々は保健省と調整する。」

Deplu: Bola NAMRU di Tangan AS (4/24 10:42)
外務大臣のKrisiarto Kegowoは次のように語った。「我々はすでに覚書のドラフトを送っている。現在ボールは米国の手にある。」「我々は、両社が共同でインドネシア国民に必要な点を守ることを、草案に入れた。」「我々は待つだけである。」

Rekanan NAMRU Tetap Depkes (4/24 11:03)
外務大臣発言の続き。「ここでの(NAMRU)のパートナーは保健省である。」

Dubes AS: NAMRU Murni Riset Medis, Bukan Intelijen (4/24 12:19)
米国大使のCameron R Humeは、米国大使館で行われた記者会見で、「我々に透明性が無いというなら、我々は保健省の施設の中で研究は行わない。」「我々は諜報活動などは行っていない。生物医学の研究調査を行っているだけである。」と語った。

Anggota FPKS: Pemerintah Ambil Alih Saja Laboratorium NAMRU (4/24 13:17)
福祉正義党の国会議員Mutammimul Ulaは「政府はNAMRUの活動を止めさせ、とってかわるべきだ。」「インドネシアはすでにWHOなどの世界的な機関と調査とデータの提供に関して連携している。NAMRU-2の延長にそれほど意味は無いのではないのか。」

RI-AS Masih Belum Seia Sekata Soal MOU NAMRU (4/24 14:17)
米国大使次官John Heffernの大使館で行われた記者会見での発言。「我々はまだ、インドネシア外務省と交渉中であり、現在2回目の交渉に入っている。」

Alasan NAMRU di Bawah Angkatan Laut AS (4/24 14:46)
NAMRU-2のトップ、Trevor Jonesの大使館で行われた記者会見での発言。NAMRUがなぜ海軍の下で活動を続けているかとの質問に対し、「我々は米国での医療研究で長い歴史を持っている。」「我々軍隊は熱帯地帯に多くを派遣しており、熱帯での病気に対する知識がある。」

KaBIN: Pasti Ada Intelijennya di NAMRU 2 (4/24 14:58)
国家情報局長Syamsir Siregarの記者の質問に対しての発言。「研究機関には諜報機能があるはずである。」「外交特権を要請されたことがあるが、私は団体に対してではなく、1人に対してなら良いと答えた。」

AS: NAMRU-2 Transparan, Dephan RI Silakan Taruh Orang (4/24 15:22)
米国大使Cameron HumeのNAMRU-2の透明性に関しての記者会見での発言。「我々は外務省が条件を示せば、NAMRU-2に入ることを喜んで認めることを検討する。」「NAMRU-2での調査はすでにインドネシア政府から認められているものだ。研究の成果は世界的な研究雑誌で公開されており、すべての人が見ることができる。」

NAMRU Bawa 50 Spesimen Flu Burung ke AS (4/24 16:37)
NAMRU-2トップのTrevor Jonesの、大使館での記者会見での発言。「標本の米国への提供はすべて、保健大臣の要請に基づき行われたものだ。」「(鳥インフルエンザの)50の(ウィルス)標本が米国に送られた。」「これら以外で国外に持ち出されたものは無いし、商業目的で使われたことは無い。」「我々はインドネシア政府の要請に基づき働いている。」

Perwira TNI AL Tak Direspon Masuk NAMRU-2 Sudah 8 Tahun (4/24 18:03)
国防大臣の記者の質問に対する発言。「我々はすでに8年前に、海軍将校と軍医をNAMRU-2に監視のために派遣するよう、に政府からの意見に基づき、申し込んでいる。この申し込みは現在まで回答が無い。」

NAMRU-2 Pernah Berhubungan dengan perusahaan Komersil (4/24 18:32)
NAMRU-2の研究者Ria Purwita Kerasatiの米国大使館で行われた記者会見での発言。商業目的で企業との関係について、「我々はA型肝炎の調査でAbott社のキットを使用し、その結果を報告したことがある。」「しかし、これは商業目的のものでは無い。」
NAMRU-2トップのTrevor Jonesの発言。「NAMRU-2は商業目的での企業との接触は無い。まして、医薬会社に何であれ提供を行ったことは無い。」

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本では、この保健大臣がどのようなバックグラウンドを持った人物で、かつどうしてこんなことになったのかがよく理解されていません。
私も英字新聞で必死に追っかけてきたのですが、英語力不足の悲しさ、非常に辛い状況でした。

このブログのおかげで、現地の最新情報に触れることができ、大変感謝しています。

Keisei さんのコメント...

コメントありがとうございます。

私も、まったく、よくわかりません。が、来年の選挙に向けて、政治的な動きにこの鳥インフルエンザが利用されているような気がします。