2008年7月15日火曜日

タンゲランの死亡患者、鳥インフルエンザ感染陽性

AS Warga Banten Positif Terjangkit Flu Burung (ANTARA 7/13)

7月10日に死亡した、バンテン州、タンゲラン市、Benda町Belendungの住民AS(37)は鳥インフルエンザウィルスH5N1感染が明らかになった。

死亡する前の7月5日から患者は、高熱、重い咳、呼吸困難の症状を示し、3日後には症状は重くなり、高熱が続いた。

7月9日に妻によってタンゲラン市、CipondohのHusada Insani病院に運ばれ、レントゲンの結果鳥インフルエンザ感染の疑いがあることから、タンゲラン公立病院に移送たが、結核のおそれがあるとされ、7月10日に死亡した。

保健省の検査機関の血液検査の結果、患者の鳥インフルエンザウィルス感染が明らかになった。

2008年7月11日金曜日

タンゲラン:感染疑いの患者が死亡

Penderita Flu Burung Meninggal Dunia (okezone 7/10)

タンゲラン市、BendaのKampung Blendungの住民Asnawiが、タンゲラン公立病院の隔離病室で看護を受けていたが、死亡した。Asnawiは鳥インフルエンザウィルスの感染により死亡したことを疑われている。

2008年6月27日金曜日

お知らせ

毎日多くの方に読んでいただき、ありがとうございます。

また、コメントでも過分な評価をいただき、いつも気が引き締まる思いです。

これから先、約1ヶ月程本業の出張等で非常に多忙のため、毎日、更新できないことがありますので、どうかお許しください。また、下の2つの記事のように、要約のみの記事になってしまうことが多いと思います。

インドネシアの鳥インフルエンザの状況は、予断を許さない状況であると認識しておりますので、日々のニュースウォッチは欠かさず、重要ニュースがあった場合は、なんとか更新をする努力をしていきたいと考えております。

インドネシアの公表方式のようには、ならないようにしたかったのですが、どうかご容赦ください。

東ジャワ:ブリタールで家禽類の感染

Ratusan Ayam di Blitar Terjangkit Flu Burung (detik Surabaya 6/26)

鳥インフルエンザの脅威はまだ去っていない。東ジャワ州ブリタール市周辺で数百羽のニワトリが、断続的に、突然死亡がブリタール市Sananwetan郡Plosokerep集落で発生している。

西ジャワ:スバン、2人の患者は陰性

Dua Pasien Diduga Flu Burung Hasilnya Negatif (detik Bandung 6/24)

鳥インフルエンザ感染を疑われていた2人の患者は、Hasan Sadikin病院の検査の結果、鳥インフルエンザ感染陰性であることが判明した。2人はRN(3)とV(26)である。

2008年6月20日金曜日

保健省:2つの死亡ケースを発表

Informasi Situasi Flu Burung Hingga 19 Juni 2008 (Departemen Kesehatan 6/19)

5月に2ケース、IST(女性15)ジャカルタ出身、SS(女性34)タンゲラン出身があったことを伝えている。

*ケースに関しては、上記の内容のみ。最小限に留められている。あとは2007年の同時期に比べて、50%ケースが減っていること等が説明されている。

WHO発表:インドネシアの2つの死亡ケースを発表

Avian influenza - situation in Indonesia - update 43 (WHO 6/19)

*インドネシア保健省の発表となっているが、保健省のサイト、現在つながらないようです。

2008年6月18日水曜日

西スマトラ:パダンの患者の経過

Pasien "HAP" Lepas Alat Bantu (Padang Ekspres 6/17)

西スマトラ州パダンのM.Djamil病院の隔離病室で看護を受けて1週間が経ち、鳥インフルエンザ感染疑い患者HAP(15ヶ月)の症状は、快方に向かっている。現在のところ、すべての医療機器は、Bangus出身の幼児からはずされ、体温も正常になっている。

病院の医療チームは、Bilitbangkesの検査を待っており、患者はまだ隔離病室で看護を受けている。

西ジャワ:スバン、症状に関する続報2

RN Masih Kritis, Hasil Pemeriksaan Darah Belum Keluar (ditik. Bandung 6/16)

先の記事とほぼ同じ内容だが、患者は、痙攣の症状は消えたが、まだ出血がみられ、人工呼吸器が必要としている。

西ジャワ:スバン、症状に関する続報

Pasien Flu Burung Belum Lewati Masa Kritis (Tempointeraktif 6/17)

鳥インフルエンザ感染が疑われている患者Risa Nur Latiah(3)の症状は未だ、危機的状況を脱していない。Risaは、現在バンドンのHasan Sadikin公立病院の鳥インフルエンザ患者専門病室で看護を受けている。

Hasan Sadikin病院長のCissy B Kartasasmita医師は、病院側はRisaの検査結果を明らかにできる段階ではないと話している。「Balitbangkesの検査は1回だけでなく、H5N1感染か否かの判断には3回に検査が必要である。」とのことである。サンプル採取は3日に一度行われている。

Hasan Sadikin病院はそれ以前に、患者の血液検査を行っており、その結果を知ることができるはずだが、感染陽性か陰性かの判断には、保健省のBalitbangkesの検査結果を確認する必要があるとしている。

RisaはバンドンのHasan Sadikin病院のFlamboyan病室で先週末の6月14日から看護を受けており、彼女は西ジャワ州Subang病院からの移送患者である。2005年以降、Hasan Sadikin病院では、115人の鳥インフルエンザ感染疑いの患者が入院している。

2008年6月17日火曜日

リアウ:Rokan Hilirで家禽の感染

Warga Diminta Pro-Aktif Cegah Flu Burung (Rokan Hilir政府 6/17)

リアウ州、Rokan Hilir県Sinaboi郡、Sungaibakauで、住民が飼育する約100羽の家禽類が突然死亡し、畜産局が調査に当たったが、これらの鳥から鳥インフルエンザ感染陽性が出た。付近の住民で病気になったものは、すぐにSinaboi保健所に運ばれることを要請されている。

西ジャワ:スバン、3歳幼児感染疑い続報

Balita Suspect Flu Burung Masih Dibantu Alat Pernapasan (detik Bandung 6/16)

トリインフルエンザ感染を疑われている、幼児はいまだに人工呼吸器を着けている。家族は患者をHasan Sadikin病院のFlamboyan病室の外につけられている、テレビモニターを通じて見ることができるだけである。

患者の父親のSupendi(36)によれば、医師の診断によれば、子供の症状は良くなりつつある。しかし、まだ人工呼吸器の助けが必要である。「私は、まだ子供と会うことができない。テレビ画面で見ることができるだけだ」と、6月16日に、同病院のFlamboyan病室の外につけられた、モニターに向かいながら話した。

Supendiは、最初は費用のことを心配したと語った。「しかし医師に、心配する必要はない。治療は無料だ。重要なのは子供が健康になることだと言われた。」と語った。彼は、スバン県Pamanukan郡、Mulyasari村Kampung Baru集落の住民である。

患者RNは、鳥インフルエンザ感染を疑われ、Hasan Sadikin病院に運ばれた。患者は、近所の住民が飼育する5羽のニワトリが突然死んだ後、高熱、咳、鼻水の症状があった。父親のSupendiは、自宅では家禽を飼育していないと語っている。

担当する医師に患者の状態を確認したところ、コメントを控えた。

2008年6月16日月曜日

「鳥フル情報作成日記」 公開中

右のバナーにもある、DISCOVER-IDというサイトで、このブログの作成日記のような雑記を始めてみた。

記事の抄訳というのは、本来、著作権法上は問題のある行為であることは承知している。特に記事の全文訳は、出所を明らかにして、リンクを張ったりしても、限なく黒な行為のようである。
そういう事を理解しながら、訳文を書くというのは、結構ストレスが溜まったりもする。
また、元の記事には、写真やビデオなどビジュアルな情報があり、是非読者の方にも見ていただきたいと思っても、さすがに、訳文+写真を載せるわけにはいけない。
さらに、このブログでは、できるだけ、報道の事実だけを伝えていきたいので、あまり私自身の独自の考え方や、危機を煽るような事を書くわけにはいけないとも考えてしまう。

そこで、この「鳥フル情報作成日記」は、そういう世界から離れて、このブログを書いていて、見つけた写真や、雑談的情報、その他、諸々雑感を、適当に書いている。ほんの数行ずつだが、始めてみると、結構楽しい。
DISCOVER-IDは、まだ若いサイトである。現在のところ運営者のNagayama氏がほとんど一人でコンテンツを準備されている。しかし、非常にしっかりとした設計のサイトであり、将来すばらしいコミュニティサイトとなる予感がする。いずれは商用サイトにということであろうが、多くのユーザーの要望を満たすサイトになって欲しいと思う。

私の日記は、登録ユーザーのみ購読可となっているので、是非、ユーザー登録をして、読んでみてください。

西ジャワ:スバンで3歳幼児が、強い感染疑い

Bocah Tiga Tahun Kena Flu Burung (Kompas 6/15)
Balita Diduga Terserang Flu Burung (Pos Kota 6/15)
Balita Suspect Flu Burung Dirawat di RSHS (Tempointerakrif 6/15)
Ayam Tetangga Mati Mendadak, RN Diduga Flu Burung (ditik Bandung 6/15)

Risa Nurul Latifah(3)は、バンドンのHasan Sadikin病院のFlamboyan隔離病棟で看護を受けなければならなくなった。医師は、Risaのトリインフルエンザ感染を疑っている。

Nurulの父親Supendi(36)は、一週間前に、第3子は高熱を出した。さらに、スバン県Pamanukan郡、Mulyasari村の住民であるその幼児は、痙攣も起こした。「私は心配になって、医者に運んだのです。」と6/15にHasan Sadikin病院で語った。

6月13日の金曜日に、Supendiは子供をPamanukanの保健所に運び、保健所は、その後Subang地域公立病院に移送した。鳥インフルエンザ感染を疑われ、Risaは、土曜日の午後Hasan Sadikin病院に移送された。

患者の叔父のM Hasan Syukur(48)によれば、Risaが高熱を出す半月前に、5羽のニワトリが突然死んだ。ニワトリの飼育小屋とRisaの家は50mと離れていない。「私達はRisaがそれらの死んだニワトリから感染したのかどうかは、わからない。ニワトリは近所の住民のものです。」Syukurによれば、今のところ、Risaの症状について、病院の医師から正式な診断結果の報告はない。「16:00から検査があるそうです。」とSyukurは話した。

*各紙一斉に報道しているが、現時点で、情報はほぼ同じ内容。

2008年6月13日金曜日

保健省発表:鳥インフルエンザ取組情報2008/1-5

Informasi Penanggulangan Flu Burung Januari-Mei 2008 (Departemen Kesehatanインドネシア保健省 6/12)

インドネシア保健省の検査機関Balitbangkes及びジャカルタのEijkman協会における、遺伝子解析によるウィルス解析によれば、現時点でヒト感染を起こしているトリインフルエンザウィルスは、まだH5N1型である。したがって、インドネシアにおけるトリインフルエンザの感染は、家禽類からヒトへの感染である。

それゆえ、社会全体は病気や突然死んだ家禽類、及び家禽の排泄物により汚染された場所との接触を避けることを要請されている。居住区の近くで家禽類を飼育してはならない。もしも周囲で病気の鳥や突然死亡した鳥がいたら、すぐに地域の長に報告しなさい。

社会全体は、いつも清潔で健康な生活を心がけ、周囲を清潔に保ち、インフルエンザの症状には警戒をしなければならない。なぜなら、患者が医療機関に訪れるのが遅れ、死亡する危険が増大するといったことが、頻繁に起こっている。本件は保健省疾病、健康環境管理長のI Nyoman Kandunにより、鳥インフルエンザの取組経過進捗として報告された。

Nyoman Kandunによれば、政府の鳥インフルエンザに対する取組は、感染者と死者を減少させるためにあらゆる努力がなされている。鳥インフルエンザ指定病院は、全土で44病院から100病院に増強され、鳥インフルエンザ感染の疑いを認められた患者は、政府機関による検査結果が明確になるまで、無料で治療を受けることができる。

一方、血液サンプルの検査を早めるため、省と8箇所の地域検査機関が強化されている。血液サンプルの検査は当初、香港のWHOの検査機関と米国アトランタのCDCで実施されていた(2005年から2006年8月)が、2006年8月以降、鳥インフルエンザ感染の確認は国内、すなわちBalitbangkesとEijkman協会である。この統合時に、保健大臣は鳥インフルエンザウィルスのデータは、Genebankに入れられ、したがって、国際的研究機関がアクセスできる点は確保されている。

これ以外に、政府はタミフルを政府の保健機関、すなわち、各保健所、鳥インフルエンザ指定病院に配置している。さらに、担当官の対処能力を上げるために、医療担当者及び関係者さらに対策チームに対して、あらゆる訓練を実施している。

---以下省略---
バリで行われた訓練の内容、ヒト感染、家禽類の感染が昨年に比べて減少していることを強調している。

*今回、患者、死亡者の発表は無し。この発表内容は、感染者及び死亡者発生毎の即時開示をしないという、保健大臣の発言を裏付けた形になった。

2008年6月12日木曜日

西ジャワ:スメダン県で家禽の感染

Puluhan Unggas di Ciranggem Mati Mendadak (Pikiran Rakyat 6/11)

西ジャワ州スメダン県、Jatigede郡Ciranggem村で、数十羽の家禽がこの2週間で突然死に、住民が怖がっている。2羽の死骸と51羽の死亡した家禽類が簡易検査の結果、鳥インフルエンザウィルス感染陽性を示した。

2008年6月11日水曜日

パダン:患者の幼児に関する続報

Balita Suspect Flu Burung, Keluarga Menolak Diperiksa (Padangmedia 6/9)
↑隔離病室の様子を撮影した写真があります。

このニュースによると、患者は6月2日に近所の助産院に運ばれ、4日間看病を受けたが快方に向かわず、他の助産院にも運び込んだが、症状が変わらず、6月6日にM.Djamil病院に運ばれたとある。また、高熱を出す4日前に家族が飼育するニワトリが突然死んでいるとのことである。家族は当初、明確な説明が無く、患者の血液検査を拒否していたようである。

2008年6月10日火曜日

西スマトラ、パダンで幼児がトリインフルエンザ感染疑いで入院

Suspect Flu Burung Kembali Ditemukan (Padang ekspres 6/9)

西スマトラ州パダンのM.Djamil公立病院に再び鳥インフルエンザ感染疑いの患者が入院した。患者はパダン市のBungus Timur町Pinag村落の住民でイニシャルHAP(1歳3ヶ月)である。患者家族によれば、患者のHendriは、突然死亡した鳥との接触があったとされている。患者は、親によって6月6日金曜日に運びこまれ、症状は高熱と呼吸困難があり、最初は小児病棟で看護を受けていた。

症状が鳥インフルエンザに似ていたため、すぐに隔離病室に移された、とM.Djamil病院の医務局長のIrayantiは、Padang Ekspresに昨日語っている。患者の親からの話によって、さらにその幼児がH5N1ウィルスに感染疑いが深まったとIrayantiは述べている。両親によれば、HAPが高熱を出す前に、自宅周辺でニワトリが突然死んでいる。現在のところ、患者はまだ高熱が続いている。「患者は呼吸困難のため、酸素吸入器をつけている。体温は現在38度である。」とIrayantは明らかにした。

M.Djamil病院では、現在のところ、すでに患者の血液サンプルを採取し、すぐに保健省の検査機関Balitbangkesに送られる。本日も喉の粘液の採取が行われる予定である。感染疑いの間は、鳥インフルエンザ対処標準に沿って看護が行われる。患者の家族はマスク、帽子、防護服をつけ、患者に付き添う。

2008年6月9日月曜日

南スマトラ州で家禽類の鳥インフルエンザ感染を確認

Walikota Terbitkan Maklumat Terkait Flu Burung (Republika 6/9)

南スマトラ州、Lubuklinggau Selatan II郡Marga Mulya集落(パレンバンから380km)の住民が飼育する、数百羽のニワトリが死に、鳥インフルエンザまたはH5N1ウィルス陽性が判明したと、郡長のRiduan Effendiが告示した。

住民への告示の中で、Lubuklinggau郡長は、住民は鳥インフルエンザウィルスが拡大していることに、警戒を高めるよう呼びかけている。Riduan Effendiは、さらに郡役場は想定した措置を取るので、住民はパニックを起こしてはいけないと要請している。告示の他に、畜産局は、予防と根絶のためにワクチン接種に動いており、ウィルスの感染に備え、これらのサービスと支援のための詰め所を設置する。

一週間前に数百羽のニワトリが、Marga Mulia集落で突然死亡した。簡易検査の結果、これらのニワトリは、鳥インフルエンザ感染が確認された。住民は死亡したすべてのニワトリを焼却し、ワクチン接種を実施した。南スマトラ州の畜産局長のYusrizal Muisは、南スマトラ州のすべての県と市は、鳥インフルエンザウィルス対策の手順を理解していると語った。

2008年6月7日土曜日

続報、インドネシアの鳥インフルエンザ感染者公表方法に関して

Pencatatan korban jiwa flu burung di Indonesia akan diubah (Siaran Radio Australia 6/7)

インドネシア保健大臣Siti Fadilah Supariは、彼女自身が、鳥インフルエンザ感染により、新しく死者が出る度に、死者数の公表を更新する方法をとりやめさせたことを明言した。

彼女は、毎回死者が出るたびに公表する必要性は無く、およそ3ヶ月に1度死者の累計を更新すると話している。

今のところ、彼女は15歳の少女がインドネシアで109番目の鳥インフルエンザによる死者になったことの公表を用意していないとコメントされた。

WHOは、ジャカルタ及びジュネーブでシティ保健大臣のこの措置について議論する準備はなく、インドネシアの保健省とこの件に関してコミュニケーションはなされていないと語っている。

インドネシアは、H5N1ウィルス感染による死者が世界で最も多い国となっている。

*前のニュースとソースは同じであり、更新情報では約3ヶ月に1度となっている。国内報道はまだ検索にひっかかってこない。

インドネシア:6ヶ月に1度の発表に?

Indonesia akan ubah pelaporan kasus flu burung (Siaran Radio Australia 6/6)

インドネシアは、鳥インフルエンザの感染に関する報告の方針を変更し、6ヶ月に1度感染死者の累計を公表すると表明した。

インドネシア保健省のSiti Fadilah Supari大臣は、鳥インフルエンザのケースを毎回公表することは、誤解を招くことがあると話している。

インドネシアは世界で最も死者が多く、ウィルスがアジアで2003年末に広がりだして以来108人の死者を記録している。

WHOから憂慮されているにもかかわらず、インドネシアは鳥インフルエンザウィルスのサンプルの提供をしない決定を固持している。

ジャカルタでは、ウィルスサンプル提供の前に、まず最初に先進国とワクチン製造者から、貧国が手が届く価格でワクチンを入手することの保証を要求している。

*衝撃的なニュースから1日経っても、インドネシア国内のメディアは、ウェブ上で見渡す限り沈黙を守っている。この記事のニュースもインドネシア語であるが、オーストラリア国内のインドネシア人向けの報道である。試しに「Siti Fadilah Supari」でGoogleで過去24時間のニュースを検索すると、このリンクのように、世界中のメディアがこのニュースを取り上げているが、これをインドネシア語で絞り込むと、このようになり、関連ニュースがほとんど無いことがわかる。いったいどうなってしまうのか。国内メディアが、感染疑いの発表を続けるだけになってしまうのか。あるいは、それも無くなってしまうのだろうか。一部の関係者だけしか、正しい情報を知り得なくなってしまうかもしれないと考えると、恐ろしいことである。

2008年6月6日金曜日

大変なことに。やはりそういうことだったのか

本件、国内の報道では、まだ見かけないが、非常に重要な内容だと考え転載させていただくことにした。
以下、小樽保健所の外岡先生のサイト、鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集の本日の記事から転載させていただく。

Indonesia Stops Announcing Human Bird Flu Deaths on Case-by-Case Basis Voice of America (米国) インドネシア、鳥インフル死者の即刻公表を中止に
 インドネシア保健相は、鳥インフル事例の公表方法を変更すると発表し、今後、人の死亡事例が発生しても、即時発表は控えることに決定したと語った。

 シチ・ファディラ・スパリ保健相は5日、インドネシアは今後鳥インフル死者の発表を、2,3ヶ月ごとにまとめて、多分数例づつ発表すると語った。同女史は、死者が出たときに即刻公表することが、インドネシアにとって何らメリットは無いことを示唆した。
 WHOはインドネシアで少なくとも108人が死亡していることを確認している。世界では241人の死亡が確認されている。

 インドネシア保健相は、同国の鳥インフル対策で、論争を巻き起こす姿勢をとり続けてきた。
 同女史は昨年、WHOを主とした国際的保健研究者達へのウイルス提供を停止し、自分たちの利益のためにウイルスを利用しない団体とだけ、ウイルスを共有すると発表した。
 スパリ女史は、インドネシアのような途上国には高価で購入できないようなワクチンを製薬会社が製造していることに懸念を表した後、インドネシアの政策を変えた。
 WHOは、検体提供は各国の自由意志であるが、各国からのウイルスを研究者達が分析することで、ウイルスの変異過程を追跡することが出来ていると説明している。
 科学者達は、ウイルスが人に感染しやすくなり、世界的パンデミックを生じることを懸念しているため、ワクチン開発が望まれている。

 現在、ほとんどの人発病事例は発病、または死亡した鳥との直接的接触が原因となっている。.
Indonesia changes policy on reporting bird flu deaths Reuters (国際) インドネシア、鳥インフル死者発表の方針を変更

また、外岡先生が、管理人の徒然日記でも本件について書かれている。
こちらは、是非、直接見ていただきたい

こういうことが起きているのではと心配していたが、非常にまずい事態だと思う。あるいは、マスコミに対する圧力のような事も本当に起きているのではと勘ぐってしまう。インドネシアの多くの日系企業は、フェーズ4の予兆によって、行動を起こすべく、計画を立てている。この行動計画の大幅な修正を迫られる事態だと考えざるをえない。

2008年6月3日火曜日

中部ジャワ:Wonogiriで感染疑い患者発生

SEORANG PASIEN SUSPECT FLU BURUNG DI SOLO DIRAWAT (Metro TV 6/3)
↑ビデオ映像があります。

中部ジャワ州、ソロのMoewardi公立病院に、6月3日水曜日、鳥インフルエンザ感染疑いの患者が再び入院した。現在15歳の男児は、同病院のAnggerk2隔離病室に入院している。患者イニシャルAは高熱と呼吸困難で入院した。

Moewardi公立病院の鳥インフルエンザ対応チーム長のReviono医師は、現在医師チームは、患者の肺に影は見られないとしている。しかしながら、患者は鳥インフルエンザ感染患者対処標準に従い看護を受けている。Reviono医師によれば、患者はWonogiri県のGiritontroの住民であり、家禽類との接触があった。患者は、自宅周辺でニワトリが突然死亡した後に、鳥インフルエンザに似た症状を示している。これらのニワトリは鳥インフルエンザ感染陽性であった。

西ジャワ:チレボンで鳥インフルエンザ感染疑い患者2人発生

Dua Warga Cirebon Suspect Flu Burung (Okezone.com 6/3)

飼育する30羽のニワトリが突然死亡し、西部ジャワ州チレボン県、Sumber郡Tukmudel村Rt 03/10の住民である、母親と娘の2人が鳥インフルエンザ感染の疑いが出た。

現在のところ、2人は、Siti Jaenab(48)と、Pipit Pitriani(25)と確認されており、チレボンのGunung Jati地域公立病院にの隔離病室に入院中である。

「我々が行った、簡易検査の結果、2人の患者は鳥インフルエンザ感染疑いがある。患者は土曜日の夜入院し、我々はすでにジャカルタで検査を行うため、血液サンプルを採取した。」とGunung Jati病院医務局副長のLucia Agung Susilowatiは月曜日6月2日に記者に対して答えている。

Luciaによれば、2人の患者は移送される前Watu Belah保健所で診察を受けた。しかし、飼育していた、突然死亡した家禽との接触が確認され、畜産局と保健所は、2人をGunung Jati病院に移送した。

呼吸器専門のM.Hanafiah医師によれば、2人の患者は安定している。しかし、鳥インフルエンザ感染陽性の家禽との接触している。よって、2人の患者は経過観察が要され、隔離病室に入っている。

「我々が実施した最後の検査の結果でも、2人の症状は安定しており、血液、呼吸は正常だが、咳の症状がある。」とHanafia医師は語っている。

中部ジャワ:Demak県で家禽のH5N1感染拡大

Virus H5N1 Masih "Hantui" Ternak Di Demak (Elshinta 6/2)

直近2ヶ月で、中部ジャワ州Demak県の保健局は、県内6郡で10件の鳥インフルエンザによる家禽の感染を確認している。10件の感染において、H5N1ウィルス感染による、106羽のニワトリの突然死が記録されている。

2008年6月2日月曜日

東ジャワ:マランで家禽の感染が発生

Virus Flu Burung Diduga Kembali Menyerang Malang (detik.com 5/29)

東ジャワ、Malang県Singosari郡、Dengkol村で、7000羽のニワトリに、鳥インフルエンザワクチンの接種が実施された。28日に住民の飼育するニワトリが突然死に、検査の結果2羽が鳥インフルエンザ感染の疑いが出ている。

2008年5月27日火曜日

雑感 5/27

別に記事を書くのを、さぼっているわけではないのだが。

南東スラウェシで、6人の鳥インフルエンザ感染疑いのニュースが出て以来、ほとんど新しいニュースが入って来ない。

私の場合、通常はGoogleとBloglineを使って、直近24時間の鳥インフルエンザ関連のニュースを抽出して、定期的にウォッチしている。合わせて、キーワードを組み替えて、検索をかける。ニュースが出たら、その地域のニュース紙のサイトをウォッチしていく、というような単純な作業を一日に数回繰り返しているだけだが、本当にニュースが無いのである。

感染ニュースが無いのは、悪いことでは無いが、何か不自然さを感じることもある。例えば、直近のジャカルタ市内の16歳女性が死亡したケースでは、detik.comというオンラインニュース紙が、最初のニュースを発し、たて続きにニュースを出したが、ある時点でパッタリとフォローがされなくなっている。

こうした、ケースをよく見かけるにつれ、それがニュース性が無くなったからなのか、他に理由があるのかと疑問を感じざるを得ない。報道が操作されていないことを期待したい。

保健省も新しい情報を発していない。ジャカルタのケース、スメダンのケースは、ニュースでは感染陽性ということだし、ジャカルタ州保健局は陽性だとしている。しかし、保健省サイトには何も新しい情報はないし、よって、WHOの情報も更新されない。ここ数ヶ月は、月末にまとめて発表しているような感じを受けるので、この月末あと数日の間に何か発表されるかもしれない。驚くべき情報が無いことを祈るばかりである。

2008年5月24日土曜日

スラウェシ:依然としてクラスターの恐れ。6人が感染疑い

Enam Warga Kendari Diduga Terinfeksi Flu Burung (Duaberita 5/23)

南東スラウェシ州、Kendariでは、昨日までのところ、6人がSulawesi Tenggara公立病院の隔離病棟に入院している。この6人は、すべてKendari Barat郡、Sanua集落のLasolo通りの住民である。この地域で80羽のニワトリが突然死に、畜産局の実地調査によって、鳥インフルエンザ陽性が出ている。

これらの患者は、高熱、咳、腹痛の症状がある。6人の患者は、Asdar(8)、Andika Saputra(1.3)、Sarminda(10)、Nuraminah(4)、Dg.Sholeh(53)、Ain(8ヶ月)だと、病院長のM.Zamrud医師が語っている。6人の症状は安定しているが、ジャカルタに送られた血液サンプルの検査結果が来週に出るのを待っている状態だという。

2008年5月21日水曜日

速報:スラウェシ、5人の感染疑いのテレビニュース

Lima Warga Kendari Diduga Terinfeksi Flu Burung (Metro TV 5/21)
↑ビデオ映像があります。

*各メディアが一斉に報道を始めているが、情報はほぼ同じ。詳細はわからず。
血液サンプルは、ジャカルタに送られている。

2008年5月20日火曜日

スラウェシ:Kendariで5人が鳥インフルエンザ感染疑い

Lima Warga Kendari 'Suspect' Flu Burung (Media Indonesia 5/20)
5 Warga Kendari Suspect Flu Burung (Okzone 5/20)

南東スラウェシ州、Kendariの1つの集落で、5月20日、5人の住民が、鳥インフルエンザ感染疑いを持たれている。

5人は、Kendari Barat郡のSanua集落の住民であり、現在Sulawesi Tenggara公立病院の隔離病室で看護を受けている。患者は4人の子供と1人の成人である。

Sulawesi Tenggara公立病院の医師によると、5人の鳥インフルエンザ感染患者の確認に対して、名前の公表はできないとしている。しかし、イニシャルは、AR(8)、HA(4)、SH(10)、AA(1)、SE(43)の5人で、患者達は、高熱と咳、呼吸困難の症状があると話している。

患者達が発症する前に、彼らの自宅周辺で80羽のニワトリが突然死している

速報:中部ジャワ、Grobogan県で家禽の感染止まらず

SUDAH 1.53 EKOR UNGGAS MATI; AI Mengganas, ILRI Turun Tangan (Kedaulatan Rakyat 5/19)

中部ジャワ州のGrobogan県では、今年に入ってからの家禽類の、鳥インフルエンザ感染による死亡が30ヶ所で、1539羽になっている。2007年一年間で29ヶ所、1988羽であったので、今年はさらに拡大している。

*ニュースソースは異なるが、Grobogan県政府が5/9に発表しているこのニュースと比べて、急速に家禽類の間での感染拡大が広がっていることが伺われる。

西ジャワ:Sumedangの死亡患者、鳥インフルエンザ感染陽性

Darah Ny. Tn Positif Tertular Virus AI (Pikiran Rakyat 5/18)

Sumedang公立病院で、5月8日に死亡した、鳥インフルエンザ感染疑いの患者は、鳥インフルエンザウィルス感染陽性であることが、確認された。これは、スメダン県保健局長のH Hilaman Taufikが、5月18日、日曜日に明らかにした。

当該感染疑い患者は、Tn(54)で、スメダン県、Cisitu郡、Ranjang村Babakan Asem集落の住民で3人の子供を持つ主婦である。

Taufikによれば、保健省の検査機関Balitbangkesの血液検査の正式報告を、5月16日にFAXで受け取った。報告書によれば、H5感染陽性とだけ記されており、H5N1かどうかの明記はされていないということである。

H5としか記載されていないが、我々は最大限のリスクへの対処を行うとしている。

保健局長は、すでに畜産局と共同で、患者自宅周辺の調査と家禽類の処分をすることを指示している。

*最初のニュースはここです。

2008年5月18日日曜日

@62:感染源はどこに

南ジャカルタ市で、16歳の少女が感染して死亡した。その弟も約10日前に、同様の症状で死亡している。例えば日本でこのニュースを聞いた方は、どんな場所を想像するであるだろうか。

鳥インフルエンザが発生するのだから、近くに養鶏所があったりする、南国の、のどかな風景を想像するであろうか。否。今回の発生は都市部の住宅密集地で発生しているのである。

下の航空写真を見てみるとわかるが、発生地点の左下に見える、大きな建物は、日本人駐在者家族もよく利用する、大型の高級ショッピング・モールである。その下にゴルフ場が見え、写真には写っていないが、その下には、いくつかアパートが点在し、日本人を含む居住地域となっており、インターナショナル・スクールもこの近くにある。


報道によれば、この地域では、まだ多くの住民が家禽類を飼育している。ジャカルタ特別州政府は、感染源の特定と、付近の家禽類の処分に動いているが、今回のケースでは、患者と家禽類の直接的な接触は確認されていない。さらに次のようなニュースもある。

Virus Mematikan Itu Masih "Bergelayut" di Kota Jakarta (Kompas 5/16)
南ジャカルタ市、畜産局、動物衛生・社会衛生局長のEko Henri Wicaksonoによれば、患者自宅付近で行われた、家禽類の鳥インフルエンザ感染確認の簡易検査は、54サンプルすべてが陰性であった。「一羽の鳥も病気ではなく、すべて陰性であった。」

いったい、何から感染したのか。弟はやはり、鳥インフルエンザ感染であったのだろうか。
それは、同じ感染源によるものかのか、あるいは、限定的なヒトーヒト感染なのであろうか。

患者自宅付近は、引続き、検査が行われ、さらには付近住民の血液採取が実施され、今後10日間にわたって、厳戒体制が取られるという。

DKI Sisir Kawasan Radio Dalam (Tempo interaktif 5/17)
ジャカルタ特別州政府は、南ジャカルタ市、Gandaria Utara、Radio Dalam通り付近の徹底的な探索を行い、今後10日、鳥インフルエンザの拡大を想定した体制をとる。
ジャカルタ特別州保健局長のWibowo Sukijatは、「我々は、付近住民の血液検査を実施する。さらに、病気の住民のデータもすべて取る。さらに住民への啓蒙活動を実施する。」と語っている。

私は、専門家でもないので、ウィルスが変異しているのかどうかといった事は、よくわからない。しかし、今年3月に発生した西スマトラ州Agam県Sianok村の1歳の患者も、家禽との直接的な接触が確認されておらず、感染源が不明であったことが知られている。

なぜ、このように家禽類との直接接触がないのに感染が起きるのか。感染経路は何なのか。こういった情報が公表されていないのが、非常に不安である。

2008年5月17日土曜日

ジャカルタ:発生地域に関するニュース

RATUSAN UNGGAS DI RADIO DALAM DIMUSNAHKAN (BKKBN国家家族計画調整局 5/16)

ジャカルタ特別州政府は、鳥インフルエンザ感染により死亡した、Istiqomah(16)の自宅がある、南ジャカルタ市、クバヨラン・バル、Gandaria UtaraのRadio Dalam通り周辺地域で、家禽類の徹底的な探索と処分を実施している。

ジャカルタ特別州知事のFauzi Bowoは、畜産局に対し、Istiqomahの自宅Jalan DwijayaIV周辺の半径100mから500mの地域の家禽類を徹底的に探し、必要であれば即処分を行うよう指示している。

Istiqomahは、東ジャカルタ市、RawamangunにあるPersahabatan病院で、高熱、咳および呼吸困難の症状で、この水曜日に死亡している。手足の指先が青くなる症状も見られた。Persahabatan病院の鳥インフルエンザ医療チームのメンバーであるPriyanti医師によれば、Istiqomahは、鳥インフルエンザ感染陽性であった。

10日前にIstiqomahの弟のAhmad Rizkiも姉と同様の症状を示し、死亡している。しかし、当時、南ジャカルタ市のPondok LabuのPrikasih病院の医師は、Rizkiはチフス感染と診断していた。

Istiqomahの兄であるAlamsyah(26)は現在のところ、まだPersahabatan病院で看護を受けている。初期の検査の結果は、Alamsyahは鳥インフルエンザ感染陰性であった。しかし医師チームは、さらなる検査の結果を待っている。

Istiqomahの感染源に関しては、まだ特定されていない。南ジャカルタ市の市民保健支局長のTogi Asmanによれば、担当者が現在調査中であると話している。担当者はIstiqomahの自宅周辺の21人から血液を採取した。「検査結果はまだでていない。」

現在までのところ、Togiは、担当者は、鳥インフルエンザ感染源の特定が困難だとしている、その一つの原因は、感染者の自宅周辺で家禽類の突然死が確認されていないことにあるとしている。

*情報は錯綜しているようで、メディアにより、兄(26)、感染源に関する情報が異なっている。今回の感染地域は、多くの日本人駐在者・家族が住む、Pondok Indah地域から目と鼻の先の場所であり、本文にもある、Radio Dalam通りは、多くの日本人が、通勤や買い物等で、市内中心部との往復で日常的に通過する道路である(地図参照)。

ジャカルタ:28人が鳥インフルエンザ感染で死亡

28 Orang Meninggal Akibat Flu Burung (Berita Jakarta 5/16)

鳥インフルエンザ感染による死亡者数は、ジャカルタ特別州で最も多くなっている。2008年5月16日までに、ジャカルタ特別州保健局は33人の鳥インフルエンザ感染者、28人の死亡者を記録している。

最も新しい鳥インフルエンザの感染被害者は、Siti Istiqomah(16)で南ジャカルタ市のGandaria Utaraの住民で、5月14日水曜日に死亡した。Sitiは、東ジャカルタ市のPersahabatan病院で3日間の治療を受けた。

Gandaria Utaraのケースは、多くの住民がいまだに家禽類を飼育していることによるもので、さらに多くの放し飼いの家禽類が突然死んでいたのを、放置していたために起きたものだと見られている。

*本日現在、保健省、WHOのホームページで公表はされていないが、多くのメディアが今回の患者の死亡は感染陽性によるものだと断定している。

2008年5月16日金曜日

速報:パダン、2人の幼児の症状は快方に

Pasien Suspect Flu Burung Membaik (Padan Express 5/16)

西スマトラ州、Agam県の住民で、鳥インフルエンザ感染疑いで、パダンのM Djamil病院に入院している、Nurul(3.5)とRahmat(1.5)の症状は、高熱が下がり、呼吸困難の症状も良くなりつつある。しかし保健省検査機関のBalitbangの検査結果が出ていないため、引き続き隔離病棟での看護が続けられている。

速報:ジャカルタ、3人目の兄は陰性

Flu Burung, Warga Gandaria Meninggal (Liputan6 5/15)
↑ビデオ映像があります。

入院していた兄、Alamsyahは、15日鳥インフルインザ感染陰性が判明し、帰宅を認められたもよう。

2008年5月15日木曜日

ジャカルタ:2人の死亡患者に関する記事

Flu Burung Renggut Kakak Beradik (Kompas 5/15)

鳥インフルエンザウィルスが、再び首都ジャカルタの住民の命を奪った。今回は2人の姉弟が鳥からのウィルスで死亡した。

南ジャカルタ市、Gandaria Utara、Dwijaya IV通り、RT01/12の住民Istiqomah(16)が5月14日水曜日朝、鳥インフルエンザ感染陽性により死亡した。

その前の日曜日5月4日に、Istiqomahの弟、Ahmad Rizki(15)も姉と似た症状で死亡している。

患者の父親Mahfud(60)によれば、2人の子供の死は、鳥インフルエンザウィルスH5N1によるものに違いないと認めている。父親によれば、Istiqomahは、5月7日に発熱し、「保健所に運んだところ、チフスと診断された。」とのことである。

Madrasah Aiyah高校の1年生である彼女は、Gandaria病院に看護を受けるため、運ばれた。2日間の入院中、症状は悪化し続けた。「咳、呼吸困難、高熱が続き、体が、青色になっていた」と父親は話している。

その後、医師は、症状が鳥インフルエンザと似ていることから、Istiqomahを東ジャカルタ市のPersahabakanに移送させた。血液検査の結果によって、医師は5月13日に鳥インフルエンザ陽性を明らかにした。7人兄弟の6番目である彼女は、昨日5月14日5:30に息を引きとった。

Mahfudによれば、末っ子のRizkiは1週間前に、鳥インフルエンザとは診断されなかったものの、Istiqomahと同様の症状であったと語っている。「Rizkiも呼吸困難の症状があった。しかし咳はなかった。レントゲンの結果、肺に膨張が見られた、その時はチフスとの診断であった。しかし、手の指が同じように青色になっていた。姉と同様であった。」第240公立中学の学生であったRizkiは、死亡した。

すべての家族の血液採取が行われ、現在、Istiqomahの兄であるAlamsyah(26)が現在病院で看護を受けている。

母親のAisyah(54)によれば、2人の子供は家禽類との接触は無かったとのことである。しかし、自宅の周辺では、ニワトリや鳥が飼われていることが判明している。自宅裏の隣家でも、数羽のあひるが飼われている。

南ジャカルタ市の保健局長のTogi Asmanは、患者の自宅周辺はリスクが高いがmH5N1ウィルスの感染源を特定することは難しいことを認めている。Togi氏によれば、2008年になって、南ジャカルタでは2回のヒト感染が起きている。1月にクバヨラン・ラマの住民が死亡している。

速報:ジャカルタ、患者自宅付近の家禽類焼却の様子

RATUSAN UNGGAS DI GANDARIA UTARA DIMUSNAHKAN (Metro TV 5/15)
↑ビデオ映像があります

↓場所はこの辺りのはずです。 (参照:詳細地図

速報:ジャカルタ、さらに死亡患者の兄が入院(3人目)

Saudara Korban Suspect Flu Burung Ikut Dirawat di RS (detik.com 5/14)

鳥インフルエンザ感染疑いで死亡したIstiqomahの兄、Alamsyah(24)が、ジャカルタのPersahabatan病院に5月13日に、鳥インフルエンザ感染が疑われ入院。現在同病院の隔離病室で看護を受けているという。

家族によれば、38度の高熱で、咳の症状もあるという。

妹のIstiqomahは、Persahabatan病院で4日間看護を受けた後、5月14日の7:00に死亡している。

速報:ジャカルタ、感染疑い患者自宅付近の家禽類処分

Kakak-Adik Diduga Tewas Karena Flu Burung, Rumah Di-sweeping (detik.com 5/14)

ジャカルタ、クバヨラン・バルで2人の姉弟が鳥インフルエンザ感染疑いで死亡したことを受け、5月14日に自宅付近の家禽類の一掃が行われた。

患者の自宅がある、南ジャカルタ市のGandaria Utara、RT 12/1付近で、処分された家禽類は、ニワトリ141羽、鑑賞用小鳥27羽、がちょう7羽で、すぐ焼却処分がなされた。

速報:ジャカルタ、姉弟が相次いで死亡。鳥インフルエンザ感染疑い

Kakak-Adik Tewas Selang 10 Hari (detik.com 5/14)

ジャカルタ、Persahabatan病院で、Ahmad Rizki(15)が鳥インフルエンザ感染疑いで死亡。10日後に姉のIstiqomah(16)が死亡した。

2人は南ジャカルタ市、クバヨラン・バル、Gandaria Utara、Jalan Dwijaya4の住民。

姉のIstiqomahは、5月8日の夜、38度の熱でチフスの疑いでGandaria病院に入院したが、5月11日日曜日にPersahabatan病院に移送され、検査の結果、鳥インフルエンザ感染陽性が出た。

父親のMahfudによれば、10日前に弟のAhmad Rizkiが死亡しており、症状は姉と同様で、Gandaria病院に運ばれたが、通常の高熱と診断され、死亡した。Rizkiが鳥インフルエンザであったかどうかは、血液検査が行われていないため、判明していない。

患者の自宅の近くには、ニワトリの小屋があることがわかっている。

*患者の自宅は、多くの日本人駐在者・家族が居住している地域と非常に近い位置です。

西スマトラ:パダン、2人の幼児が感染疑いで入院

Dua Suspect Flu Burung Dirawat di Padang (Kompas 5/14)

西スマトラ州、パダンのM Jamil病院に入院している2人の幼児が、鳥インフルエンザ感染を疑われている。病院の医療チームは、2人の血液検査の結果を待っている。

看護を受けている、2人の幼児はNurul Lailatul(3)とRahmat A(1.5)で、2人は従兄弟関係にあり、Bukittinggi市のKangarian V Suku Sungai Puarの住民である。

M Jamil病院に移送される前、2人の患者はBukittinggi市のYarsi病院で看護を受けていたが、医師の判断により鳥インフルエンザ感染の恐れありとして、パダン市の同病院に移送された。

M Jamil病院医務局長のIrayantiによれば、2人の患者の家族の証言によれば、2人の幼児は家禽との直接的な接触は無いが、過去に同様のケースで感染者が出たことがあることから、病院側は、鳥インフルエンザ処置標準に沿い、看護にあたっている、とのことである。

2008年5月12日月曜日

雑感 5/12

感染疑い患者の発生が減っているからであろうか。最近インドネシアのメディアの関心は鳥インフルエンザからは、遠のいているようである。Googleで過去24時間の鳥インフルエンザ関連ニュースを、毎日モニターしているが、明らかに新しいニュースが減っている。先日の133人目の感染患者が発生した時もそう感じたが、1人の感染者、死亡者の発生では、もうニュースとしての価値がそれほどなくなってきた、ということなのかもしれない。

資料集の中にある、感染疑い患者データ更新してあります。地図の下にあるリンクから入ってください。

また、実施中の「インドネシアの日系企業・団体における鳥インフルエンザ対策」アンケートは、今週末で終了させたいと考えております。まだご回答いただいていない方は、是非、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

PT Bio Farma ワクチン製造を計画

Bio Farma Produksi Vaksin Flu Burung (Antara 5/11)

PT Bio Farmaは、2011年に年間2千万人分の鳥インフルエンザワクチンの製造を計画している。来年には、通常のインフルエンザワクチンの製造を始め、鳥インフルエンザワクチン製造に向けて準備をすると、創業者のIskandar氏が語っている。鳥インフルエンザ製造には、4000億ルピアの資金が必要となる。
同社は、H2N2インフルエンザワクチン及び家禽向けワクチンの製造を始めている。

2008年5月10日土曜日

速報:西ジャワ、Sumedangで感染疑い患者が死亡

Bertahan 15 Jam, Suspect AI Akhirnya Meninggal (Koran SINDO 5/9)

西ジャワ州、スメダン県Cisitu郡、Ranjeng村Babakan Asem集落の住民、Suhartini(54)は、スメダン公立病院に、鳥インフルエンザ感染疑い患者として、入院して15時間足らずで死亡した。

3人の子供の母親であるこの患者は、スメダン病院で5月8日の14:50頃、死亡した。患者は3日前に自宅で飼育しているニワトリが突然死に、そのニワトリとの接触があった。これらのニワトリは、簡易テストの結果H5N1陽性であった。

彼女の血液サンプルはジャカルタに運ばれ、1週間後に結果が判明する予定。

保健大臣:ビル・ゲイツ氏の鳥インフルエンザ支援を否定

Menteri Kesehatan Bantah Terima Bantuan Bill Gates untuk Flu Burung (Tempo interaktif 5/9)

シティ・ファディラ・スパリ保健大臣は、ビル・ゲイツ氏からの鳥インフルエンザに関する支援について否定している。保健大臣によれば、彼女はビル・ゲイツ氏とは、本日の会合で鳥インフルエンザについては議論していないと話している。

「我々は、マイクロソフトに関する話題を話しただけだ。」と5月9日金曜日の夜に自宅前で語った。

更に、ビル・ゲイツ氏の今回のインドネシア訪問で支援について、何が示されたのか、ワクチンについてなのか、資金についてなのか、何も知らないと答えている。彼女によれば、ワクチンと言っているのは、動物のワクチンなのか人間のワクチンなのか、あるいは、インドネシアで使われるのに有用なものなのかも、知らない。

シティ大臣は、もし人間の健康に関する支援についてであれば、私を通じて話がなくてはならないと話している。また、省間の調整がされるべきであると。

彼女は、農業省も支援については話を受けていないと話している。「調整はすでに良好だが、確認しなければならない。」

この水曜日にインドネシアを訪問したビル・ゲイツ氏は、鳥インフルエンザに関する支援を行うと発表している。

シティ保健大臣は、今回の支援について、彼女を通じて話がなされなかった事が、最近の米国との関係の悪化によるものかどうかについても知らない、と答えている。

大臣は、市民から多くの問い合わせを、メールや電話を通じて受け取っていることを認め、社会に対して、彼女は全く支援を受けていないことを明らかにする必要があると感じている。

*記事だけ読んでもいまひとつピンと来ないですが、今回は保健大臣は蚊帳の外ということだったのでしょうか。

2008年5月9日金曜日

速報:中部ジャワ、Grobogan県の家禽感染さらに拡大

407 Ternak Mati Terkena Flu Burung (Grobogan県政府 5/8)

現在までのところ、中部ジャワ州Grobogan県のいくつかの村での、鳥インフルエンザ感染による、家禽類の死亡は407羽が報告されている。社会は特に放し飼いにされている鳥類に注意しなければならない。県内のTanggungharjo郡、Gubug郡、Penawangan郡、Toroh郡から多くが報告されている。

*4/23に書いた記事での県政府発表は260羽なので、感染が継続して増加していることがわかる。ただ、4/23の記事と発生場所が異なっているのが疑問点。

2008年5月7日水曜日

速報:北スマトラで感染疑いの患者発生

Dinkes Sumut Turunkan Tim (Koran SINDO 5/6)

北スマトラ州、Mandailing Natal (Madina)県、Siabu郡Sihepeng村の住民Wh(8)が、5月3日よりPadangsidimpuan病院で、鳥インフルエンザ感染疑い患者として入院している。保健局は、担当チームを現地に送り、家禽類の焼却、住民への説明を実施している。

2008年5月5日月曜日

SARSが流行した時、そして今

新型インフルエンザ・ウォッチング日記
2003年にSARSが流行した時に、外務省の医務官として、北京にご勤務されていた先生が書かれているブログで、今回のアンケートに関して、とりあげていただいた。

国や大使館に対応を求めるのではなく、民間が自ら考え、動くべきという意見には、私企業に身をおく人間としても、同感である。これは、我々自身の安全の問題なのだから。

先日紹介した、独立行政法人 労働者健康福祉機構 海外勤務健康管理センターの海外進出企業の新型インフルエンザ対策ページの冒頭に、「海外在住日本人の特殊性」として、新型インフルエンザ対策をたてる際に注意しておかなければならないことが書かれている。

アンケートで回答いただいた、皆様のご意見を読んでいて、改めて認識が必要と思い、以下に転載させていただいた。

【海外在住日本人の特殊性】
過去の流行をみれば明らかなように、パンデミーがおこったら世界中が流行に巻き込まれます。日本にいても、これから逃れることはできません。しかし、海外に在住する日本人は、多少特殊な状況におかれます。

1. 新型インフルエンザの流行は、海外で始まる可能性が高い。滞在地域によっては、流行の初期から危険にさらされる可能性がある。

2. 流行拡大時には各地で人や物の移動制限が行われると予想される。いざとなったら撤退しようと思いつつ、結果的に逃げ遅れる事態もおこりえる。

3. 現地で感染・発病した場合、発展途上国では日本と同水準の医療が望めないかもしれない。先進国であっても、よい医療を受けるには制度や言葉の壁が立ちはだかる。

4. 地域によっては、流行時に社会的混乱(暴動や略奪など)が発生する可能性もある。状況によっては、こういった混乱に関連したトラブルに巻き込まれるおそれもある。

重要な点は、残留か撤退かを早期に決断することです。場合によっては、やや特殊な対応が必要かもしれません。

アンケート途中経過 コメントを追加

途中経過に、コメント覧に皆様からいただいた、貴重なご意見の数々を載せました。こちらは手動でやっておりますので、すぐには反映されませんが、ご了承ください。

まだ、数は少ないですが、特にコメント欄は、本音で答えていただいており、非常に参考になるのでは、と思います。

ご回答いただきました皆様、本当にありがとうございます。

アンケートにつきましては、引続き継続中ですので、ぜひ、さらに多くの方からのご回答をお待ちしています。

2008年5月4日日曜日

アンケート途中経過 速報版公開

インドネシアの日系企業・団体の鳥フル/新型インフル対策アンケート、途中経過速報

アンケートの途中経過を、見ることができるようにしました。アンケートはまだ実施中ですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。上の資料集のトップページからも見ることができますので、ご覧ください。グラフは一日に数回アップデートされているようです。

コメント欄も皆様に貴重なご意見をいただいておりますので、これにつきましても、速報版でご覧になることができるよう準備中です。明日までにはなんとか公開できるのよう頑張ってみます。

速報:ボゴール、鳥インフルエンザ感染患者受入れ可能な病院なし

Semua RS Tolak Pasien Flu Burung (RADAR BOGOR 5/3)

ボゴール市保健局の感染症対策事務局(P2M)長のEddy Darmaによれば、ボゴール市の8つの病院のうち、鳥インフルエンザ感染患者の受け入れが可能な病院は一つもない。PMI病院は移送のための中継点に過ぎない。

鳥インフルエンザ感染患者は、すぐにジャカルタの、Sulianti Saroso感染症病院、Persahabatan病院、バンドゥンのHasan Sadikin病院に移送されなければならない。

これは、ボゴールの8つの私立病院は鳥インフルエンザ患者用標準に合った病室を持っていないためである。さらには、鳥インフルエンザ患者用救急車も保健局が所有しているが、限られている。

速報:東ジャワ、Madiun県家禽類でエンデミック

15 Kecamatan di Madiun Endemik Flu Burung (Suarasurabaya 5/3)

東ジャワ州、マディウン県の15郡で家禽類の間で、鳥インフルエンザ感染のエンデミックが発生している。15郡のうちの2つは、Geger郡とGelopo郡である。

今月、マディウン県の畜産局は、家禽類で鳥インフルエンザ感染が発生しているすべての町で実地調査を実施する予定である。

2008年5月3日土曜日

企業の新型インフルエンザ対策に関する他のアンケート例

今回、このブログサイトを通じて、インドネシアの日系企業・団体の鳥インフルエンザ/新型インフルエンザ対策に関するアンケートを実施中であるが、日本企業の鳥インフルエンザ/新型インフルエンザ対策に関するアンケートは、過去に次のようなものが実施されていて結果を見ることができる。

国内主要企業における新型インフルエンザ対策の取り組みに関するアンケート(HTML)
小樽市保健所の外岡先生が、国内の主要企業を対象に2007年8月に実施。
PDF版は、ここから直接ダウンロードできる。

海外進出企業の新型インフルエンザ対策に関する調査

独立行政法人 労働者健康福祉機構 海外勤務健康管理センターが2006年9月に実施。2007年秋にも実施しているが、ホームページ上ではまだ公表されていないようである。

海外勤務健康管理センターでは、海外進出企業の新型インフルエンザ対策ページで、「海外派遣企業での新型インフルエンザ対策ガイドライン」を公開していて、海外企業の新型インフルエンザ対策担当者必携のマニュアルである。

新型インフルエンザ対策緊急アンケート
海外進出企業の危機管理をサポートする安全サポート協会が2008年1月に実施。回答内容、分析をPDF形式で見ることができる。

2008年5月1日木曜日

アンケートご協力のお願い

インドネシアの日系企業・団体における鳥インフルエンザ対策(1)

インドネシアにご勤務されている、駐在員または、そのご家族の方。あるいは、インドネシアに拠点を持つ企業・団体の方に、アンケートへのご協力をお願いします。あなたの勤務先のインドネシアにおける鳥インフルエンザ/新型インフルエンザ対策について教えてください。

上のリンクあるいは、このブログの最上部の地図の下にあるリンクから、アンケートのページに行くことができます。

無記名でできる、非常に簡単なアンケートですので、ぜひ数分間お時間をください。

このアンケートは、同じ日本人社会の中でも、なかなか、各社の対策についての正確な情報を知ることが難しいことを、私自身も疑問を感じていたところ、読者の方からもコメントをいただいたことから、実施することにしました。

アンケートの結果はこのブログの中で、必ず皆様に逐次フィードバックさせていただきますので、是非ともご協力いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

@62:資料集の公開

上の地図の下にあるリンクから、当ブログの関連資料集を見ることができます。

現在のところ、資料は次の3つです。

1.感染疑い報道データ
2008年3月末以降の報道による、感染疑いのデータをまとめたものです。

2.インドネシア 鳥インフルエンザ感染者地図(2008年)
WHOデータから、2008年のインドネシアにおける感染者の発生場所等を地図にしています。スライドショーで、発生順にデータを見ることができます。
但し、発生場所が西ジャワに集中しているため、発生場所の詳細の場所はそれほど正しくはなっていません。

3.インドネシア 鳥インフルエンザ最新地図
このブログの上部にある地図を拡大したものです。こちらの発生場所は、ある程度正しくなるよう心がけてますので、場所を確認したい時にご利用ください。

今後、WHOの感染者データのとりまとめ等行っていく予定にしております。
更新は、おそらく週末になってしまいますが、ご了承ください。

@62:麻痺の習慣


日本では、ゴールデンウィークだというのに、秋田県の十和田湖で、鳥インフルエンザH5N1ウィルスに感染した白鳥が3羽見つかって、大騒ぎである。

日本の厚生労働省は、「人への感染可能性は極めて低い」と冷静な対応を呼びかけているらしいが、そんな事でいいのだろうか?この病気で、世界では、既に382人が感染し、241人も死亡しているのである。安心など呼びかけて何の意味があるのだろうか。

一方、世界で最も多くの死者を出し続けている、インドネシアでは、毎日、中部ジャワや西ジャワの各地で、何十羽、何百羽の単位で、ニワトリや、アヒルや、ウズラが、このH5N1鳥インフルエンザウィルスに冒されて、次々に死んでいるが、地方紙が紙面を埋めるための、小さなニュースを掲載するだけである。

さらにもまして、昨日インドネシアの保健省が、133人目の感染者で108人目となる、中部ジャワ州Wonogiri県での3歳の男児の死亡を発表しているが、本日、Web上でのニュースを探してみても、わずかに数誌が取り上げているだけである。

インドネシアのカラ副大統領は、「鳥インフルエンザは世界中の注目の的で、インドネシアはしょっちゅう悪口を叩かれているが、国内では交通事故で毎年3万人も死んでいて、一方の鳥インフルエンザは100人にも満たない」などと、訳のわからない比較をしている。(4/20 Tempointeraktif)

鳥インフルエンザ対策の責任者である、保健大臣は、「普通は毎月10件近くあるが、今年の3月、4月は、2件の感染報告だけで、鳥インフルエンザ感染は減少している」などと、全く根拠の無い説明をし、ウィルスの提供問題を巡って、WHOや米国と確執を深めている。(4/13 Metro TV 上の写真)

インドネシアのマスコミも、感染疑いが発生すると、次々にニュースにするが、結果がどうだったかのフォローもない。今月このブログで取り上げただけでも、23人の感染疑いの報道があったが、結果がフォローされたのは、10人だけである。あとは、ひょっとしたら感染陽性で、いつの日か突然感染者として発表されるかもしれないし、あるいは、陰性で報道もされないということだ。

上に挙げてきたような、過敏な反応、無責任な発言、いい加減な報道が続けられることを、私はとても恐れている。そのうちに、一部の人を除いて、情報を信用しなくなり、”麻痺の習慣”によって、多くの人の危機意識が薄らいでしまうだろう。

現にインドネシアの国内を見ればよくわかる。多くの人は正しい知識を持たず、危機感も無い。在住している邦人も、決して全部とは言わないが、同じように”麻痺の習慣”に冒されてしまっている人がなんと多いことか。日本もまた同じである。

2008年4月30日水曜日

保健省発表:中部ジャワ108人目の死亡ケース

Hati-hati dengan Ayam Mati (Departmen Kesehatan インドネシア保健省 4/30)

保健省発表によれば、患者MSは、4月17日に発症し、23日にソロのMuwardi病院に入院、同日死亡となっている。

保健省と農業省のチームが現地に派遣され、継続調査を実施中とのことである。

*前記事では2週間と書いたが、実際には入院・死亡後1週間たっての発表。いずれにしても遅い。

中部ジャワ:3歳の男児陽性、108人目の死者

Kasus Positif Flu Burung Baru Dari Wonogiri (Media Indonesia 4/29)

鳥インフルエンザ感染被害者は、いまだにわが国で発生を続けている。保健省の検査機関であるLitbangkesとEikjman財団の研究所によって、3歳の男児(イニシャル)MSの鳥インフルエンザ感染陽性が明らかになった。

このMSへのケースによって、インドネシアの感染者数は113人になり、死者は108人となった。

H5N1ウィルスの伝染は、現在までのところヒトーヒト間では起きていない。感染が各国に拡大している状況においても、全ての関係者はこのことに警戒し、起きないようにしなければならない。

世界の各国におけるケースは、初めて報告されてから、感染者381人、死者240人に達している。

保健省の広報部長Lily S Sulistyowatiによれば、MSは、中部ジャワ州、Wonogiri県、Manyaran郡Bero村の住民で、4月17日に呼吸困難の症状を発し、ソロのMuwardi病院に運ばれたが、同日に死亡した。

「MSは、家禽類との接触があり、自宅の周囲で10羽のニワトリが突然死亡していたことが、わかっている。」

社会は住居や、訪問地の周囲に放し飼いにされている家禽類には、十分警戒しなければならない。

* 本件は、私がモニターしている限り、感染疑いの時点でニュースになっていない。17日に感染、同日に死亡そして、発表が29日と、2週間経過していることに注目しなければならない。こうした事態が続く限り、各国の政府がどのような対策計画を取ろうと、すべてが無効になってしまう恐れがある。

2008年4月29日火曜日

雑感 4/29

日本はゴールデンウィークに入っている。ここ一週間、インドネシア国内の鳥インフルエンザ関連ニュースは、NAMRU-2に関わる論争と、25日から実施されたバリでの鳥インフルエンザ対策訓練のニュース以外、大きなニュースは無い。

バリの鳥インフルエンザ対策訓練は、まとまった記事が出れば、書こうと思っているが、どのニュースも断片的な情報の伝え方である。

先週以前に報道された、感染疑いに関しても、フォロー記事を見つけることができない。大部分は感染陰性ということであろうが、実は感染していたということもあるので、油断はできない。

一方、日本政府の新型インフル対策法案の発表を受け、インドネシアに拠点を持つ企業も対策を急ピッチで進めているようである。

すでに、かなりの数の日系企業が、駐在者帯同家族の早期帰国等の対策を取り始めており、3月頃から実際に帯同家族の帰国が多くなっている。また、4月25日の新型インフルエンザ対策法(正式には、改正感染症予防法と改正検疫法)の参議院での可決をみて、この1~2週間で結論を出すという企業もあるようである。

こうした各企業の対策は、同じ日系社会の中でもなかなか正確な情報を知ることができないのであるが、過去にこのリンクにあるようなコメントもいただいているので、できればこのブログの中で、近々、アンケートのような形で取り上げてみたいと考えている。

速報:西ジャワ、バンドゥンで再び家禽の感染が広がる

VIRUS AI SERANG UNGGAS KOTA BANDUNG (Pikiran Rakyat 4/27)

西ジャワ州のバンドゥン市で、再び家禽類での鳥インフルエンザ感染が広がっている。バンドゥン市Ujungberung区、Pasiwangi町でこの一週間で120羽のニワトリが死に、畜産局が鳥インフルエンザ感染陽性を確認し、焼却処分を実施した。

速報:中部ジャワ、Wonosobo県で家禽の感染が継続

Pluhan Ayam Mati Terjangkit Flu Burung (Indo Pos 4/25)

中部ジャワ州Wonosobo県で鳥インフルエンザが広がっている。Mojotengah郡のPungangan村Pungangan Gunung集落で、住民の飼育する70羽のニワトリが先週、突然死亡している。Mojotengah郡では今年に入って2回目で、以前はKeseneng村で発生している。

2008年4月24日木曜日

インドネシア:NAMRU-2を巡る論争 4/23-24

Kontrak NAMRU Kadaluwarsa Sejak Januari 2000, Menkes Kaget (4/23 09:15)
保健大臣が自宅前で発言。「NAMRU-2との覚書は、2000年に期限が切れていた。2000年から2005年までは、覚書が無かったことになる。私が保健大臣になった時に私自身驚いた。なんで覚書(MOU)が無いのか。しかしその時はNamruを気にかける者はいなかった。」「なので、5年間の間NAMRUは不明確な覚書のまま、運営を続けてきたことになる。6ヶ月前に新しい覚書の案が米国に送られている。」

Lab NAMRU Tak Lebih Canggih Dibanding Punya Indonesia (4/23 10:07)
「30年前は多分NAMRUは最先端だった。今は、我々が持っている、Eijkmann研究所は彼らのように研究ができる。我々の施設は負けてはいない。」と保健大臣は語った。

Berpuluh Tahun Negara Maju Nikmati Keuntungan dari Virus (4/23 10:34)
detik.comの保健大臣との自宅前でのインタビュー。「何十年も、先進国はワクチンの販売で無条件に利益を得てきた。そしてそれは途上国から得たものだ。今は、感染した国がその利益の一部を要求するのだ。」「ワクチンには値段がある。原料を分け与えている我々がなぜその先進国からの恩恵を受けることができないのか」

Andalkan Vaksin Negara Maju, RI Nanti Jadi Pengemis (4/23 11:36)
「彼らは、支援すると言ったが、私がタミフルを探しても、探せない。これが一つの証拠。」「今こそ、彼らの技術に値段があるというなら、我々を助けるべきです。例えて言うなら、私があなたにバナナを与えて、あなたがコンロと小麦粉を持っていて、揚げバナナを作る。その揚げバナナは売られる。原料を提供した私には割当が無いのと同じ。」

Menkes: Saya Tak Anti AS &WHO, Hanya Anti Kezaliman (4/23 12:26)
「世界は、もしも先進国が途上国に利益を分配しないのなら、永遠に病気がはびこる。さらに、先進国が病気を作り出すことだってあり得ないことではない。新しい病気や伝染病があれば、彼らは利潤を得られるのだから。」「だから私はサンプルの提供を拒否したのだ。その時、私はMichael Leavitに言った。すみません、サンプルの提供はできない。なぜなら、ウィルス提供協定でWHOと戦っているのだから。」「私はアンチ米国ではないし、アンチWHOでもない。不公正が許せないだけだ。例え米国でないとしても、搾取や不公正は私は認めない。」

Dephan RI Sarankan Deplu Tak Beri NAMRU Kekebalan (4/23 14:27)
国防省の報道官Slamet Ariyantoはdetik.comに対して、新しい覚書(の案)は6ヶ月前に米国に送られたことをもとに、「米国の要求(外交特権)は我々は受け入れられない。我々は、認可されないことを要請する。」

Menhan: Kita Harus Awas! (4/23 17:45)
国防大臣のJuwono Sudarsonoは、NAMRU-2が諜報活動を行っているという件に対して次のように語った。「この世界で保証されていることは何もない。我々は注意するだけだ。もし秘密が無いというなら、なぜ保健大臣の訪問で入ることを待たされたのか。」

KSAD: Perpanjangan NAMRU Terserah Pemerintah (4/23 18:18)
陸軍参謀長のAgustadi Sasongkoは、国防省が関与すべきかと問われて、「これは政府が決めるべき問題だ。我々には保健省がある。我々は保健省と調整する。」

Deplu: Bola NAMRU di Tangan AS (4/24 10:42)
外務大臣のKrisiarto Kegowoは次のように語った。「我々はすでに覚書のドラフトを送っている。現在ボールは米国の手にある。」「我々は、両社が共同でインドネシア国民に必要な点を守ることを、草案に入れた。」「我々は待つだけである。」

Rekanan NAMRU Tetap Depkes (4/24 11:03)
外務大臣発言の続き。「ここでの(NAMRU)のパートナーは保健省である。」

Dubes AS: NAMRU Murni Riset Medis, Bukan Intelijen (4/24 12:19)
米国大使のCameron R Humeは、米国大使館で行われた記者会見で、「我々に透明性が無いというなら、我々は保健省の施設の中で研究は行わない。」「我々は諜報活動などは行っていない。生物医学の研究調査を行っているだけである。」と語った。

Anggota FPKS: Pemerintah Ambil Alih Saja Laboratorium NAMRU (4/24 13:17)
福祉正義党の国会議員Mutammimul Ulaは「政府はNAMRUの活動を止めさせ、とってかわるべきだ。」「インドネシアはすでにWHOなどの世界的な機関と調査とデータの提供に関して連携している。NAMRU-2の延長にそれほど意味は無いのではないのか。」

RI-AS Masih Belum Seia Sekata Soal MOU NAMRU (4/24 14:17)
米国大使次官John Heffernの大使館で行われた記者会見での発言。「我々はまだ、インドネシア外務省と交渉中であり、現在2回目の交渉に入っている。」

Alasan NAMRU di Bawah Angkatan Laut AS (4/24 14:46)
NAMRU-2のトップ、Trevor Jonesの大使館で行われた記者会見での発言。NAMRUがなぜ海軍の下で活動を続けているかとの質問に対し、「我々は米国での医療研究で長い歴史を持っている。」「我々軍隊は熱帯地帯に多くを派遣しており、熱帯での病気に対する知識がある。」

KaBIN: Pasti Ada Intelijennya di NAMRU 2 (4/24 14:58)
国家情報局長Syamsir Siregarの記者の質問に対しての発言。「研究機関には諜報機能があるはずである。」「外交特権を要請されたことがあるが、私は団体に対してではなく、1人に対してなら良いと答えた。」

AS: NAMRU-2 Transparan, Dephan RI Silakan Taruh Orang (4/24 15:22)
米国大使Cameron HumeのNAMRU-2の透明性に関しての記者会見での発言。「我々は外務省が条件を示せば、NAMRU-2に入ることを喜んで認めることを検討する。」「NAMRU-2での調査はすでにインドネシア政府から認められているものだ。研究の成果は世界的な研究雑誌で公開されており、すべての人が見ることができる。」

NAMRU Bawa 50 Spesimen Flu Burung ke AS (4/24 16:37)
NAMRU-2トップのTrevor Jonesの、大使館での記者会見での発言。「標本の米国への提供はすべて、保健大臣の要請に基づき行われたものだ。」「(鳥インフルエンザの)50の(ウィルス)標本が米国に送られた。」「これら以外で国外に持ち出されたものは無いし、商業目的で使われたことは無い。」「我々はインドネシア政府の要請に基づき働いている。」

Perwira TNI AL Tak Direspon Masuk NAMRU-2 Sudah 8 Tahun (4/24 18:03)
国防大臣の記者の質問に対する発言。「我々はすでに8年前に、海軍将校と軍医をNAMRU-2に監視のために派遣するよう、に政府からの意見に基づき、申し込んでいる。この申し込みは現在まで回答が無い。」

NAMRU-2 Pernah Berhubungan dengan perusahaan Komersil (4/24 18:32)
NAMRU-2の研究者Ria Purwita Kerasatiの米国大使館で行われた記者会見での発言。商業目的で企業との関係について、「我々はA型肝炎の調査でAbott社のキットを使用し、その結果を報告したことがある。」「しかし、これは商業目的のものでは無い。」
NAMRU-2トップのTrevor Jonesの発言。「NAMRU-2は商業目的での企業との接触は無い。まして、医薬会社に何であれ提供を行ったことは無い。」

インドネシア:NAMRU-2を巡る論争 4/18-22

H5N1ウィルスの提供問題に端を発し、インドネシアで感染症の研究を行っていた、米国海軍医学研究所(NAMRU-2)に関する激しい論争が続いている。

一連の議論に関して、私自身は、インドネシアの考え方は一理あるものの、対外的、対内的の政治のために利用されている面が強く、このままWHOや米国との確執が続けば、結果として、変異を起こしているかもしれないH5N1ウィルスの解析が遅れ、世界の新型インフルエンザ対策に深刻な影響をもたらす可能性があると考えている。

インドネシア保健大臣、シティ・ファディラ・スパリの、「先進国がH5N1ウィルスを商業利用し、しかも生物兵器等軍事目的への流用が行われている」という持論の一つの標的となっている、NAMRU-2に関して、各方面へのインタビューを続けているdetik.comのニュースから、ここ数日報道された内容を抜粋で追ってみた。

Menkes Sempat Tak Boleh Masuk Lab Namru AS de Jl Percetakan (4/18 10:36)
4/16に保健大臣は保健省調査研究局(Litbangkes)と同じ複合施設内にあるNAMRU-2を突然訪れたが、入ることを拒まれた。最終的には入ることができたが、保健大臣自身が次のように答えている。
「入れなかった。入ることは難しい。もちろん私は事前に連絡していなかったが。責任者がいないとのことだった。」

Kontrak Kerja Sama Namru Berakhir 2005 Kok Masih Meneliti (4/18 10:39)
detik.comのインタビューでの保健大臣の発言。「すでに契約期限から2年が過ぎているのだから、活動を止めるべきでしょう。ところが、まだ調査活動を行っており、ウィルスサンプルの提供を受けている。」

Meneliti Kesehatan Kok di Bawah Militer, Nyantol di Depkes (4/18 11:17)
前記事と同じインタビューでの保健大臣の発言。「不手際がある。健康の研究なのに、なんで軍の下部組織で、保健省の施設の中にあるのか。」

Penelitian Virus di Namru Distop Hingga Ada MOU Baru (4/18 12:45)
保健大臣発言。「もちろん、以前に送られたウィルスの研究については問題ではない。すでに実施中の研究は続けてもかまわない。新しい調査研究は、新しい覚書が締結されるまで、実施してはならない。」

Daripada Undang Pertanyaan, Hentikan Saja Kerja Sama Namru! (4/18 16:25)
国防担当の国会議員(ゴルカル党)Yuddy Chrisunandiの発言「NAMRUには疑問を抱いている。国会はすでに政府に対し質問をしているが、理解できる回答は得ていない。」NAMRUとの協同のメリットは不明確で、論争を呼び、また透明性が無い。「活動は止められるべきだ。」

AS Akui NAMRU Dilarang Teruskan Riset (4/18 17:16)
米国大使館の報道補佐官Tristam Perryのdetik.comの質問に対する回答「インドネシア政府はすでにNAMRU-2の生物医学的サンプルを集めることの継続を禁止している。」
「インドネシア政府はNAMRU-2の活動を止めることは無い。共にメリットがあるこの調査の共同活動は続けられるべきである。」

AS: Tak Ada Kekebalan di NAMRU (4/18 17:54)
上記記事と同じTristam Perry 報道補佐官の回答から。「NAMRU-2は完全に透明性のある組織である。」「保健大臣は今週の訪問で、NAMRUの研究室への入出を許可されている。」「NAMRUは1970年にインドネシア保健省の招聘に基づき設立されている。」

Menkes Tidak Larang NAMRU Lakukan Penelitian, Asal... (4/18 20:49)
保健大臣の発言。「保健大臣は新しい覚書が締結されれば、調査を禁ずることは無い。しばらくの間停止される。なぜなら、覚書は米国で作成途中である。」「軍事問題は、国防省の問題だ。外交の問題は外務省。保健省は研究の問題を処理するだけである。」「NAMRUは、私が保健大臣になるずっと前から、健康に関する研究を続けており、もちろんこれは保健省と共同で行っているものだ。」

Namru Didesak Hengkang dari RI (4/21 11:40)
国会前で郷土保護協議会(Forpeta)約50名がNAMRUに再度許可を認めないことなどを要求して、抗議活動デモを実施

RI Minta NAMRU Lebih Transparan (4/21 17:59)
外務大臣Hassan Wirajudaの発言。「新しいMOU(覚書)のドラフトの中で、我々はインドネシアが協力することと、NAMRUの施設がより透明性を持つことを伝えた。それから、我々の研究者に対し、以前より良いアクセスを提供することを求めた。」

AS Tuding Indonesia Bikin Negosiasi Namru-2 Mandek (4/22 12:10)
米国保健福祉省長官Michael Leavittが報じたStraits Times氏の発言によると、インドネシアの高官はH5N1ウィルスの他国への提供を拒否している。NAMRUの将来に関する交渉も行き詰っている。
彼らは、鳥インフルエンザワクチンに対して平等にアクセスできることを求めているだけだ。しかもインドネシアは支払を求めている。

2008年4月23日水曜日

NAMRUはインドネシアの法を犯していない

NAMRU di Bawah Wilayah Hukum AS, Bukan Mata-mata (detik.com 4/23)

インドネシアの保健省が所有する健康調査研究機関と同じ場所にある、NAMRUは、インドネシアの法律を犯していない。米国海軍が保有する研究機関は、米国法権内にある。

「NAMRU-2はジャカルタの米国大使館の一部である、NAMRU-2は米国法権内にある。」という内容のリリースをditik.comは4月23日水曜日に、米国大使館より受け取った。

そのリリースの中で、米国大使館は、中央ジャカルタ市のRawasariにあるNAMRUが、秘密機関でスパイ行為をしているという意見に反論している。

NAMRUは、すべての人に開かれた施設である。例えば、専門家や政府からの研究者、軍人、大学関係者等に。

NAMRUのすべてのプロジェクトは、インドネシア保健省の研究機関Litbangkesに認められているものである。さらに、NAMRUの多くの研究者、医師、獣医、技術者、管理部門スタッフは、プリブミである。175人の職員のうち、19人だけが米国国籍である。

リリースでは、NAMRUが利益団体であるという意見に対しても反論している。

速報:中部ジャワ、Grobogan県で家禽の感染が拡大

Selama April, 260 Ekor Ayam Mati Mendadak (Grobogan県政府 4/22)

中部ジャワ州、Grobongan県では、今月に入ってから鳥インフルエンザ感染による家禽類の死亡が報告されているだけで、260羽になっている。県内の、Purwodadi, Tawangharjo, Kedungjati, Penawangan, Klambu, Brati郡の6郡で報告されている。

*中部ジャワの家禽類の間では、パンデミックのような状態です。西ジャワでもかなり広がっている模様。相当数のワクチンは打っているはずですが、ワクチンが足りていないのか、それとも耐性ウィルスがかなり出ているのか。

ランプン:感染疑いで1人入院

Lagi, Pasien Suspect Flu Burung di Lampung Dirawat (Metro TV 4/22)
↑ビデオ映像があります。

ランプン州、バンダル・ランプン市のAbdul Muluk病院に4月22日、一人の鳥インフルエンザ感染疑い患者が入院した。患者Eは、鳥インフルエンンザに似た症状を示している。高熱と呼吸困難症状が見られる。

患者の家族によると、先週の木曜日に、Tanjung Senang Bandar町の住民が飼育する、10羽ニワトリが突然死亡し、バンダル・ランプン市畜産局の調査で鳥インフルエンザ感染陽性が出ている。

Abdul Muluk病院の医療チームは、患者の血液を採取し、ジャカルタの保健省の検査機関に送られる予定である。

2008年4月22日火曜日

速報:中部ジャワ、Wonosobo県Kertek郡でニワトリの感染

Kertek Kembali Terserang Flu Burung (Jawa Pos 4/21)

中部ジャワ州、ウォノソボ県Kertek郡、Purwajati村Sibenda集落で、ニワトリの鳥インフルエンザ感染が、Wonosobo県畜産局の検査によって確認された。

2008年4月21日月曜日

速報:リアウ、Siakの2人は陰性

SUSFECT FLU BURUNG DARI SIAK, HASILNYA NEGATIF (BIKKB 4/18)

リアウ州保健局によると、リアウ州Siak県、Koto Gasip郡Rantau Panjang村のLiza(4)、Asniar(30)は4月17日に受け取った検査結果により、鳥インフルエンザ感染陰性が判明した。

速報:中部ジャワ、Kulonprogo県で家禽の感染広がる

POSITIF KENA FLU BURUNG : Ratusan Ayam di Secang Mati Mendadak (Kedaulatan Rakyat 4/19)

中部ジャワ州、Kulonprogo県Pengasih郡Sendangsari村Secang集落で、百羽以上のニワトリが突然死に、鳥インフルエンザウィルス感染陽性が確認されている。

2008年4月20日日曜日

日本語で読めるアジアの鳥インフルエンザニュース

NNA.ASIA鳥インフルエンザ特集

アジアの経済・ビジネス情報を提供するNNAの鳥インフルエンザ関連特集のページは、2007年以降のアジアにおける、鳥インフルエンザ関連の情報が、コンパクトにまとめられており、過去のニュースをまとめて見たい時などに便利なページである。

2008年4月18日金曜日

インドネシア:バリで新型インフルエンザ対策シュミレーションを実施予定

Simulasi Penanggulangan Flu Burung Digelar di Bali (Kompas 4/18)

インドネシア政府は、発表された国家パンデミック準備対策ガイドライン(NPPRP)に沿って、今月25~27日にバリ島で新型インフルエンザ、パンデミックを想定したシュミレーションを実施する予定である。

このシュミレーションは、インドネシアでパンデミックが発生を想定した場合と海外でパンデミックが発生した場合を想定して、保健省、バリ島政府、国軍、医療関係者等が共同で、バリ島の空港、病院等を含む数箇所で実施される。

バリ島は、世界的な観光地であることから、観光客がこうした対策で安全なイメージを持つことができる等の側面を勘案して、選定された。

インドネシア:パンデミック・シナリオ発表、66百万人が感染の可能性

Skenario Pandemi Flu Burung, 66 Juta Orang Tertular (Kompas 4/18)

インドネシア政府は、鳥インフルエンザウィルスが、人間の間で感染してパンデミックを起こした最悪ケースのシナリオを準備した。このシナリオは、国家パンデミック準備対策ガイドライン(NPPRP)に織り込まれている。

このシナリオは、国家鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ対策委員会(Komnas FBPI)長によれば、過去に起きたパンデミックのデータとWHOに選好されたデータにより算出されたものである。

「計算は2つの状況をベースに計算されている。第一の状況は、過去の(1918年の)米国のような最悪の状況を想定したもの、そして第二の状況は(1968年の)香港やアジアのような中間の状態である。以前のケースは被害者は非常に多かった。我々はこれらの比較により、WHOが選好したものを採用した。我々は、他国が計算した数字も見ている。」と4月18日金曜日、ジャカルタでBayuは語った。

パンデミックが起きた場合の最悪シナリオでは、NPPRPの中で、感染者は66百万人看護を必要とする者が33百万人病院で看護を受ける者が633,600人集中治療室(ICU)での治療を必要とする者が、95,040人人口呼吸器を必要とする者が、47,520人死亡者は153,120人にのぼると示されている。

「これは非常に大きな数字であるが、もしパンデミックが起きた場合の数字である。我々はこういった事態が起きないよう準備しなければならない。現在このようなパンデミックが起きているわけではない。」とBayuは、このシナリオで算出された数値についての理解を求めた。Bayuは、(月末に)バリ島のいくつかの場所で、インドネシアがWHOによるパンデミックアラート3を越えることを防ぎ、次のフェーズに入らないようにするために、シュミレーションが実施される、と語った。

速報:Wonogiri県で新たな感染の疑い。前の2人は陰性

Lagi Warga Dicurigai Terserang AI (Jawa Pos 4/16)

中部ジャワ州Wonogiri県で感染疑いが続いている。数日前にWuryantoro郡Pulutan Wetan村Piken集落のEr(9)が感染を疑われ、Wonogiri病院の隔離病室で看護を受けていた。その後、Pulutan Kulon村の住民DSも同様の疑いで看護を受けている。

さらに、今回Jatiroto郡Cangkring村の住民AZ(18ヶ月)が鳥インフルエンザ感染を疑われソロのMoewardi病院に移送された。

Erについては、その後症状から鳥インフルエンザ感染ではないと見られている。またDSについてもその後の検査で、鳥インフルエンザではなく、チフス感染が判明している。

速報:リアウ4人の患者は鳥インフルエンザ感染陰性

Empat Warga Riau Dipastikan Negatif Flu Burung (Riau Terkini 4/17)

鳥インフルエンザ感染が疑われていた、リアウ州Siak県の2人とRokan Hulu県の2人については、検査の結果、鳥インフルエンザ感染陰性が判明した。Siak県の2人は、プカンバルのArifin Achmad病院で看護を受けていたが、検査の確定を受けて、帰宅を許可された。

*Rokan Hulu県については、4人感染疑いという報道であったが、残り2人についての言及はない。

2008年4月17日木曜日

速報:中部ジャワ、Banyumas県でも家禽類の感染広がる

Puluhan Unggas di Banyumas Terpapar Flu Burung (Koran Indonesia 4/17)

中部ジャワ州バニュマス県で、4月に入ってから、3郡、Purwokerto Barat、Cilongok、Sokaraja郡で家禽類の鳥インフルエンザ感染が広がっており、4月に入ってから42羽の感染が確認され処分された。

速報、中部ジャワスラゲン患者宅のニワトリは陽性

Ayam Megawati Positif AI (Indo Pos 4/16)

中部ジャワ州Sragen県のGondang郡Plosorejo村Candi集落の住民でソロのMoewaridi病院に入院している患者、18ヶ月のMegawatiの自宅周辺をスラゲン県畜産局が実地調査したところ、Megawati自宅で死んだニワトリは、鳥インフルエンザ陽性が判明した。

4月に入って、スラゲン県では7地域で鳥インフルエンザの家禽への感染が確認されており、Gondang郡がより多く、Srimulyo村、Glonggong村、Plosorejo村で発生している。これ以外もKarangmalang郡Guworejo村、Sragen郡Canthel Wetan村、Tanon郡Pengkol村、Sumberlawang郡Gringging村で発生している。

速報:リアウ、4歳の患者に関する続報

Orang Tua Suspect Flu Burung Berharap "L" Bisa Pulang (Elshinta 4/15)

リアウ州プカンバルのArifin Ahmad病院に入院しているL(4)の症状は良くなっており、体温も36度で隔離病室から、小児病室に移動している。結果が出る明日(4/16)までは、病院での看護が必要としている。

速報:中部ジャワ、Temanggung県700羽のウズラが感染

700 Puyuh Positif Flu Burung, Dimusnahkan (中部ジャワ州政府 4/11)

中部ジャワ州テマングン県Temanggung郡、Mudal町の住民Arifが飼育する700羽以上のウズラが、鳥インフルエンザ感染が確認され、4月10日に焼却処分された。

2008年4月16日水曜日

ジャカルタ特別州の11区で鳥インフルエンザが憂慮される

11 Kecamatan di Jakarta Rawan Flu Burung (Koran Indonesia 4/15)

ジャカルタ特別州の畜産漁業水産局は、ジャカルタの11区で鳥インフルエンザの問題があると明らかにした。これらの地区では、担当官が多くの家禽類が居住地区に放し飼いにされているのを観察している。

この件は、ジャカルタ特別州畜産漁業水産局長のEdy Setiartoによって4月15日に話された。11区とは、南ジャカルタ市のPesanggrahan、Kebayoran Lama、東ジャカルタ市のCakung、Pulo Gadung、Matraman、Duren Sawit、西ジャカルタ市のCengkareng、Kalideresと、中央ジャカルタ市のJohor BaruとSenenである。

Edyは、現在の状況は昨年に比べれば良いと主張した。2007年は鳥インフルエンザ感染地区は19区だと述べている。

今年に入って、ジャカルタ特別州では、30,938羽の家禽類が処分されている。2007年に処分された家禽類の数は78,471羽である。一方家禽類の保有証明登録は、本年が50,215羽に達し、昨年は68,484羽であった。

鳥インフルエンザの拡大を抑えるために、ジャカルタ特別州は、家禽の屠殺所と受け入れを6箇所に集約する予定である。東ジャカルタ市はRawa Kepiting、Cakung、Pulo Gadung、西ジャカルタ市はSrengseng、南ジャカルタ市はJagakarsa、中央ジャカルタ市はMarundaである。

Srengsengはすでに稼動を始めている。Rawa Kepiting、Cakung、Pulo Gadungはまだ建設中であり、JagakarsaとMarundaは土地の収用中である。

現在は、219ヶ所の家禽受け入れ所と1,153ヶ所の屠殺所がジャカルタ中に広がっている。

西ジャワ:ブカシ市の6区で家禽類のエンデミック

Enam Kecamatan di Kota Bekasi Endemi (Kompas 4/16)

西ジャワ州のブカシ市の12区のうち6区が、鳥インフルエンザのエンデミック地域として警戒が要される。1月から3月までに、12歳の少女を含む2人の命が失われている。

亡くなった患者はZahとYF(16)で、Bekasi Selatan区Kayuringinjaya町の住民である。YFはジャカルタのPersahabatan病院で1月15日に亡くなっている。YFはブカシ市で鳥インフルエンザが発生した2005年以降5人目の死者である。

この直近約4ヶ月間で、ブカシ市の地域経済協同組合局は、3区、Bekasi Selatan、Mustikajaya、Rawalumbuで、すでに200羽以上のニワトリ、アヒル、鴨、小鳥を含む家禽を処分している。

ブカシ市地域経済協同組合局長のNoviar Hermansyahは、4月15日火曜日、当局側は、2006年以降累計約1.2百万羽の家禽にワクチンを接種したと語っている。

ジャカルタは強化

人への感染拡大の予防のため、ジャカルタ特別州政府は、居住地域の家禽類の取り締まりを強化している。すべての家禽類の飼育は、本年建設が完了予定の東ジャカルタ市のRawa Kepitingに集約される予定である。

ジャカルタ特別州畜産局長のEdy Setiartoは、火曜日、居住地区で放し飼いにされている家禽類が鳥インフルエンザ感染の第一の原因であると語った。

速報:中部ジャワ、スラゲン県で幼児が感染疑いで経過観察中

Observasi Flu Burung Balita Sragen (Kompas 4/15)

中部ジャワ州、スラゲン県Gondang郡Plosorejo村Candi集落の住民Megawati(1.5)が、鳥インフルエンザ感染疑いで、ソロのMoewardi病院で経過観察を受けている。患者は金曜日から呼吸困難、高熱、咳、鼻水の症状で看護を受けており、診断の結果、肺炎または気管支炎で白血球が9000の値になっている。

米国保健福祉省長官とインドネシア大統領会談を一斉に報じるメディア

この件に関しては、どのニュースも一斉に取り上げています。表題の訳とリンクのみ。表題からも取り上げ方はまちまちだということがわかります。

先進国は、鳥インフルエンザワクチンの利益分配に合意せず

米国とインドネシア、鳥インフルエンザウィルスの提供に関して会談

インドネシアは、憐れみを求めていない

RI Desak Penuntasan MTA Flu Burung (Badan Informasi Publik 4/14)
インドネシア、鳥インフルエンザMTA完了に催促

大統領、H5N1ウィルスの補償を米国保健福祉省長官に呼びかける

2008年4月15日火曜日

米国保健福祉省長官とインドネシア大統領会談

AS BANTAH MANFAATKAN SAMPEL H5N1 DARI NEGARA BERKEMBANG (Metro TV 4/14)
↑ビデオ映像があります

米国保健福祉省長官のMichael Leavittは、シティ・ファディラ・スパリ保健大臣の発展途上国からの鳥インフルエンザ・ウィルスを、米国とWHOがその利害のために利用してるという問題の批判に対して、異義を唱えた。Leavitt長官によれば、米国はH5N1の取扱いは、透明性を持って、鳥インフルエンザワクチンを生み出すために働いている。この件については、Leavittはスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領とシティ保健大臣との本日午後、ジャカルタで行われた会談で、明言した。

しかしながら、シティ保健大臣は、インドネシアはMTA(Material Transfer Agreement)が両社の間で締結されるまでは、H5N1ウィルスサンプルをWHOに送ることは、拒絶しつづけると、断言した。その上、ウィルスの使用のされかたは、透明性があるとは言えない。他にも、成果として生まれたワクチンは、実際、必要とする国に対して、高い値段で販売されている。とはいえ、大統領はインドネシアと米国の間のいくつかの完了していない問題について、早く合意を得られることを望んでいる。

*メディアによって、かなりトーンが違うようです。ただ、どの報道からも、このウィルス提供協約については、なんら結論は出なかった、ということはわかります。

速報:リアウ、Rokan Hilir県4人の患者に関する情報

Sampel Darah Suspek Flu Burung Dikirim Ulang (Rokan Hilir県政府 4/14)

Bagansinembah郡Balamsempurnaの住民4人が鳥インフルエンザ感染を疑われている。現在血液サンプルがプカンバルの検査機関に送られている。

4人は高熱の症状があり、すでにタミフル等の薬品を処方されている。患者はFatimah(38)、E(14)と他の2人である。FatimahとEは近所であり、家禽の突然死後同時期に発症している。血液はプカンバルの保健局職員によって3回にわたり、採取された。地域の保健所が対応している。

統計:インドネシア鳥インフルエンザ感染疑い患者推移(テスト)

まだテスト中ですが、とりあえず4月に入ってからの感染疑い患者の推移をまとめてみました。
リンク先は今後変更があるかもしれません。

インドネシア鳥インフルエンザ感染疑い患者推移

2008年4月14日月曜日

速報:リアウ、Siak県の5歳男児の患者に関する情報

Penyebaran Flu Burung Meluas (Jawapos 4/14)

リアウ州Siak県のKota Gasib郡、Rantaupanjang村の住民、Liza Ulandari(5)が現在、プカンバルのArifin Achmad病院の隔離病室で看護を受けている。

4月10日の朝に自宅から15件ほど離れた隣家で約20羽のニワトリが突然死している。4月11日の朝から熱を出し、地域の保健所からArifin Achmadに移送された。

血液は本日ジャカルタの保健省の検査機関、Balitbangkesに送られる予定である。

*最初のニュースでは、Emiza(9)となっており、出身郡が同じようであるが、同一人物かどうかは不明。

速報:中部ジャワ、Demak県で家禽のH5N1感染広がる

Penyebaran Flu Burung Meluas (Jawapos 4/14)

中部ジャワ州、Demak県の9郡でこの4ヶ月で家禽での鳥インフルエンザ感染が広がっている。Dempat, Kebonagung, Karanganyar, Wonosalam, Mijen, Mranggen, Demak, Sayung, Guntuの各郡で、Demak県の農業食糧局の記録では、14,680羽の家禽類のうち、2,759羽が鳥インフルエンザにより突然死亡し、7,199羽が焼却処分された。

リアウ:全部で6人が感染疑い

Kasus Flu Burung Muncul Kembali, Kali ini Enan Warga Dinyatakan Suspect (Pemerintah Provinsi Riauリアウ州政府 4/14)

リアウ州では長い間、鳥インフルエンザのケースが聞かれなかったが、再び発生した。それどころか、今回は6人が鳥インフルエンザ感染を疑われており、2人がSiak県、一方4人の住民はRokan Hilir県である。Riau州の保健局は、患者達の血液サンプルをジャカルタの保健省の検査機関(Balitbangkes)にすでに送っている。

Siak県の2人の鳥インフルエンザ感染疑いの患者は、イニシャルLU(4)とAS(35)である。2人はすでにArifin Achmad病院で集中治療を受けている。「彼らに対しては、我々はすでに鳥インフルエンザ感染用薬すなわちタミフルを処方している」とリアウ州保健局のBurhanuddin Agung MMは語っている。

LUのラボでの血液検査の結果、白血球が4,800に達し、体温が1日中38.5度という状態である。一方のASはすでに3日前から咳の症状があり、体温も38度である。

ところで、4人のRokan Hilirの住民は、BalaijayaとBaganbatuの保健所担当官により、現在経過観察中である。高熱の症状があることと、自宅周辺で家禽類の突然死が確認されている。

速報:中部ジャワ、Wonogiri県新たな感染疑い患者

RS Moewardi dapat pasien investigasi AI (Solopos 4/12)

ソロのMoewaridi病院に、Wonogiri県Wuryantoro郡より1人の鳥インフルエンザ感染疑いの患者DS(15)が4月14日に移送された。患者は死んだ家禽との接触歴があり、高熱と呼吸困難の症状を示しており、現在検査を継続中である。

*詳細はわからないが、年齢が異なるのでWonogori病院で看護を受けている9歳のEDPとは異なると思われる。(参照ニュース

2008年4月13日日曜日

週報:直近2週間の感染疑い報道まとめ

直近2週間の感染疑いニュースとその経過をまとめてみた。

(4/6-4/12)
  • リアウ州Siak県で、2人の女性が感染疑い。1人は9歳(新)
  • 中部ジャワ州Wonogiri県Wuryantoro郡で、9歳女児が感染疑い
  • 東部ジャワ州Ngawi県Ngawi郡で、72歳男性が感染疑い
  感染疑い4人

(3/30-4/5)

  • バンテン州タンゲラン市で、45歳女性が感染疑い→陰性?
  • 西ジャワ州デポックで、16歳女性が感染疑い。4/5に死亡→陰性
  • 中部ジャワ州クンダル(Kendal)県で、7人が感染疑いを持たれている
  • 西スマトラ州Agam県で、2歳の幼児(女)が感染疑い→陰性
  • 西スマトラ州Agam県Bukittinggiで、29歳女性(看護婦)が感染疑い→陰性
  感染疑い8人、陰性3人

リアウ:Siak県で2人の住民が感染疑い

Dua Warga Siak Mengalami Gejala Mirip Flu Burung (Metro TV 4/13)
↑ビデオ映像があります

リアウ州Siak県の2人の住民がプカンバルのArifin Ahmad地域公立病院に運び込まれた。2人は鳥インフルエンザに似た症状を示している。二人の患者は、AsinarとEmizaである。2人は鳥インフルエンザ患者に準じた治療を受けている。血液と肺粘液の検査が行われた。

Asinarの夫、Sayudiによれば、妻は、近所の集まりで鶏肉を食べた後、高熱を出した。Sayudiの隣家の9歳のEmizaも同様の症状である。

Siak県Koto Casib郡のAsinarとEmizaの周辺では、ニワトリの突然死も確認されている。Riauの保健局の報告によれば、2007年には州内で6人が鳥インフルエンザが陽性となり、5人が死亡している。

速報:南スラウェシで家禽のH5N1感染広がる

Banyak Ayam Mati Mendadak Di Parepare (Metro TV 4/13)
↑ビデオ映像があります

南スラウェシ州Parepare市で家禽類の鳥インフルエンザH5N1ウィルス感染が広がっている。Bacukik区のKoperasi通りで、数十羽の家禽が突然死亡し、この5週間で100羽以上が突然死亡している。この他にも。Lanumang通り、Lumpue、Permadian Lumpue通りなどで確認されている。

@62:ブログにいくつかの変更点

いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
ブログにいくつかの変更を加えました。多少レスポンスが悪くなりましたが、お許しください。

①地図を追加
インドネシアに住んでいても、ニュースを見る度に、だいたいの位置はわかっても、これってどこだっけということが、少なくありません。ましてや、日本から見ていただいている方には、まったく、どのあたりか見当もつかないのではと思い、地図を最上段に常駐させることにしました。直近の感染ニュースの発生場所にマークがつけてあります。

②コメント欄の解放
今まで、Google IDにログインしてからでないと、コメントの記入ができませんでしたので、どなたでも書き込みができるようにしました。励みになりますので、ご意見、ご批判、ご要望等どんなことでもかまいませんので、コメントをいただけると大変ありがたいです。

その他、細かい点では、Policy欄の追加、リンク元調査ができるようにした等の変更を加えました。

今後、さらに鳥インフルエンザに関する画像、外岡先生からも指摘を受けております、感染疑い患者のまとめの表等、追加していきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2008年4月12日土曜日

速報:中部ジャワ、Wonogiri県で女児感染疑い

Unggas di Pulutan Wetan positif AI (Solopos 4/11)
Siswa SD Dicurigai AI (Jawa Pos 4/10)

中部ジャワ州Wonogiri県、Wuryantoro郡、Pulutan Wetan村、Piken集落で家禽類の鳥インフルエンザ感染が確認され、Wonogiri病院で看護を受けている、鳥インフルエンザ感染疑いの患者イニシャルEDP(9)は、まだ経過観察中である。

地域での家禽の死亡は100羽を越えており、この1週間で40羽あまりが死亡しており、4月9日に3羽のニワトリが死亡し、検査の結果、鳥インフルエンザ感染陽性が出ている。家禽の死は、同村以外でも、Tepusari, Sidoharjoでも出ている。

鳥インフルエンザの感染を疑われている、小学生の女児EDP(9)は、Wonogiri病院で看護を受けており、経過観察中で、現在のところ、SoloのMoewardi病院に移送する予定は無い。症状が悪化した場合すぐにソロのMoewardi病院に移送される予定であると、病院側は電話での問い合わせに対して、4月10日に答えている。

速報:Ngawi保健局が感染疑いの患者宅付近を実地調査

Dinkes Survei Lokasi Penularan Virus AI (Koran SINDO 4/12)

東ジャワ州Ngawi県で、感染疑いの患者が出て、マディウンのSoedono病院で看護を受けていることを受け、Ngawi県保健局は、Ngawi郡Beran村及びNgawi郡で家禽のエンデミックが起きている、Mantingan Geneng郡、Kedunggalar郡、Ngrambe郡、Ngawi郡、Kasreman郡、Jogorogo郡の23の村の実地調査を実施した。

Ngawi郡のBeran村の感染疑いの患者自宅付近では、新たな感染疑いの住民は存在していないことと、患者自宅以外で家禽の突然死が起きていないことを確認したが、住民達は感染疑いの患者が出たことに動揺しており、調査にあたった担当者からも、政府は新たな患者が出るまえに予防的措置をとるべきだとの声があがっている。

速報:南ランプン県すべての郡が家禽類の鳥インフルエンザ感染

Seluruh Kecamatan Di Lampung Selatan Tertular Flu Burung (Lampung Post 4/11)

スマトラ島南部、ランプン州南ランプン県は、すべての郡で家禽類の鳥インフルエンザが確認され、エンデミックを起こしている。今年に入ってからは、県内17郡のうちTanjung Sari郡を除く、16郡で家禽の感染陽性が確認されている。

4月に入ってからは、1件Marbu Mataram郡で4月8日に50羽の家禽の突然死が報告され、実地での簡易検査で鳥インフルエンザ感染陽性が確認されている。

速報:西ジャワ、スカブミ県Simpenan郡でも家禽の鳥インフルエンザ感染

Flu burung serang unggas (POSKOTA 4/11)

西ジャワ州スカブミ県では、Surade郡Buniwangi村でニワトリ147羽、アヒル22羽、数十匹の猫が突然死亡し検査の結果鳥インフルエンザ感染陽性が出ており、Simpenan郡Cidadap村でも30羽のニワトリの突然死が報告されている。

米海軍医学研究部隊NAMRU-2問題

Soal Lab Namru 2 Deplu Harus Protes Kedubes AS (Sinar Harapan 4/11)

国会議員で諜報専門家のSoeriptoは、米海軍医学研究部隊(Namru 2)に対する、保健省がNamru 2滞在に関する覚書がすでに2005年に期限が切れていることの確認による、活動禁止命令を、外務省がすぐに支持すべきであると、断言している。
国防評論家のIndoro Tjahjonoは、警察が、その研究施設に規制線を張るように求めている。

Namru2は、インドネシアに駐留して各種感染症の調査を実施する、米国海軍衛生部隊である。

「これは、インドネシア共和国の主権の問題である。米国はインドネシアの姿勢と法を守らなければならない。外務省はすぐにインドネシアの米国大使館に抗議を申し立てるべきで、保健省を支持すべきである」とSoeriptoはSinar Harapan紙に対し、4月11日金曜日に語った。すでに法的根拠が無いにもかかわらず、Namru2は活動を続けているとコメントしている。

*保健大臣のシティ・ファディラ・スパリは、先進国がH5N1ウィルスを商業利用し、しかも生物兵器等軍事目的に使用していると論じており、そのひとつがNamru 2の活動だと見ているようです。
Namru 2活動停止命令に関しては、鳥インフルエンザ直近情報の4月11日記事ESPIOの4月11日記事などで、解説されています。

2008年4月11日金曜日

新型インフル:内閣官房、発生初期の水際対策

新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議資料(内閣官房)

4月9日の公表の中に、昨日の新聞記事に関する、「新型インフルエンザ発生初期の水際対策について」等の詳細資料があります。

*インドネシア語ニュースではないが、邦人在住者に関係のある情報なので掲載しました。

中部ジャワ:Ngawi鳥インフルエンザ感染疑い患者に関するテレビ放送

SEORANG WARGA NGAWI TERINFEKSI FLU BURUNG (Metro TV 4/11)
↑ビデオ映像があります。

東ジャワ州Ngawi県Ngawi郡Beranの住民が鳥インフルエンザ感染を疑われている。患者HSは、マディウン、Sudono病院で看護を受けている。

HSは鳥インフルエンザ感染陽性のニワトリとの接触がある。Sudono病院に移送される以前、HSはNgawiの病院で看護を受けていた。Sudono病院の医療チームは、HSは鳥インフルエンザ感染患者特有の症状、高熱、呼吸困難、咳の症状があることを明らかにした。

2008年4月10日木曜日

速報:東ジャワ、Ngawi県で72歳の男性感染疑い

Kakek 72 Tafun, Diduga Kena Flu Burung (Kompas 4/10)

東ジャワ州Ngawi県、Ngawi郡Beran村Dusun Warengの住人、Hadi Sumarno(72)が鳥インフルエンザ感染疑いでマディウンのSoedono病院に入院している。4/6にHadiの飼っているニワトリが突然死に、焼却したことがわかっている。

速報:西ジャワ、クニンガン県でも家禽のH5N1感染拡大

Ratusan Ayam Mati Mendadak (Pikiran Rakyat 4/10)

西ジャワ州クニンガン県、Cilimus郡Bandorasa Wetan村で3月20日から4月の初旬までで、153羽の住民が飼育する地鶏の鳥インフルエンザ感染が確認されている。この4ヶ月で約400羽が死亡している。

速報:西ジャワ、スカブミで家禽の鳥インフルエンザ感染拡大

Ratusan Unggas Positif Flu Burung (Koran SINDO 4/10)
Ratusan Ayam Positif AI (Pikiran Rakyat 4/9)

西ジャワ州、スカブミ県Surade郡Buniwangi村のCimentengで167羽の家禽が鳥インフルエンザ陽性。スカブミ県で百羽以上の家禽類の死亡は今年に入って2回目である。

Pikiran Rakyat記事によれば、14匹の猫も鳥インフルエンザ感染陽性である。

バンテン:タンゲランの家禽市場の状況を伝える記事

Bulu dan Kotoran Unggas Bertebaran ke Mana-mana (Kompas 4/8)
↑家禽市場の写真があります。

タンゲランは、インドネシアで最も鳥インフルエンザの感染が多い地域である。これは、大きな脅威が目の前にあるというのに、政府や住民の大部分が、あまり注意をしていないことの表れである。

タンゲラン市のカラワチ区にあるGerendeng鳥市場では、ニワトリの羽毛が目の前を舞っている。Imam Bonjol通りにあるこの市場では、ニワトリやその他の種類家禽類が毎日行き来している。

このような光景は、毎日、夜明けから昼まで見ることができる。店主達は、何百もの、食肉用ニワトリ、地鶏、鴨、観賞用のニワトリが入ったカゴが、Imam Bonjol通りからSari Asih病院の向かい道端に並んでいる。

この場所は、もちろんニワトリとその他の家禽類の商売の場所である。朝の5時からタンゲランの外の商人が家禽類を運び込んでくる。買い手の多くは、伝統的市場のニワトリの販売人である。

このような状況は、鳥インフルエンザ抑制にためのどこの機関からも批判を受けることもなく、何年も続けられている。動物や人間の医療関係の専門家が、鳥インフルエンザに感染した家禽類は人間に感染させると推測しているというのに。

タンゲラン市及びタンゲラン地域では、2005年から2008年まで鳥インフルエンザによる死者のニュースが絶えないが、経済活動には影響が無い。家禽類の商売は変わらず続いている。

混沌

Imam Bonjol通りの混雑した交通は、このような普通でなく、あってはならない光景に対して住民も政府も目をつぶっているいるようである。

市場の中はどうであろうか。伝統的市場を訪れてみるとよい。何十もの生きたニワトリ、アヒル、鴨の店が果物や野菜、惣菜を売る店と混在している。

このような状態は、タンゲラン市のAnyar市場、Lama市場、更にはGerendeng市場などで見ることができる。タンゲラン地区の他の市場も同じようなものである。

家禽類を売る者は、客が選び安いように、店の前に鳥の入ったカゴを並べている。商売が成立した後、商人は、ニワトリをこの場でさばき、羽毛をむしる。これらの店はだいたい8メートル四方の多機能を持っているのである。

生きた家禽がいるこの場所は、屠殺場であり、羽毛を剥ぎ、内臓を取り除く場であり、さらには支払の場でもある。販売人はニワトリの汚物を店の横を流れる溝や近くのゴミ捨て場に捨てている。これらの溝はすべてが流れているわけではない。

「ここでは、ニワトリは毎日入れ替わっており、アヒルも3日とたたずに売れていく。だから私は、Gerendeng市場で毎日ニワトリを買っている。」とAnyer市場のニワトリ販売人であるMukrim(35)は月曜日の午後に語っている。

彼は、彼が買った鳥がどこから来ているのか知らない。「ジャワからだと聞いているよ。時々タンゲラン地区のものもあると聞いているが。」と語った。

鳥インフルエンザが怖くないのかと聞くと、「いや、怖くないよ。私は小学校を卒業してから、2人の子供を持つようになるまでずっと、ニワトリを売っているからね。このとおり健康さ。もし死ぬのなら、それもしかたない」と答えた。

むきだしの手で、彼女はニワトリを掴み、すでに殺されたニワトリを洗っている。その後彼女は、すぐにそのニワトリをさばき、毛をむしった場所の桶で顔を洗ってみせた。

Mukrim婦人とHajah Murayahは、Gerendengのニワトリ商人たちが鳥インフルエンザに感染することはあり得ないと信じて疑わない。「ここは、よく消毒散布も行われているし、見てごらんよ、清潔だよ」と語った。

理解の無さ

しかしながら、これらのニワトリ販売人達は、実際鳥インフルエンザや感染について、よく理解していない。ヒトが感染すると、何が起こるかもよく解っていない。

「ここでは、まだ一度も説明がなされていない。私も鳥インフルエンザは本当は何かってことを知りたいわ」とAnyar市場のニワトリ販売人のSaepudinは話した。

この理解の無さからくる注意の無さが、鳥インフルエンザを危険なものにする。インドネシア政府によれば、129人のインドネシア人が鳥インフルエンザに感染し、105人が死亡しているのである。

さらに詳細には、感染患者のうち32人はタンゲラン市とタンゲラン地区の住民である。タンゲランの住民の死亡率は96%に達している。感染による死亡は2005年から2008年の初めまで起きている。ニワトリや鳥インフルエンザに感染するとされるブタなどの大量死は起きていない。

鳥インフルエンザ感染者数や死亡率の高さにより、政府はタンゲランを2007年から鳥インフルエンザ制圧モデル地区にした。

440億ルピアのこのプロジェウトは米国、シンガポールとインドネシアが共同で行うものである。鳥インフルエンザの対策は患者のための隔離病棟を作ることだけではない。民衆の目を覚まさせ、鳥インフルエンザの危険が彼らにとって重要なことで、生きた家禽類との付き合い方により注意するようにしなければならない。

*タンゲランに限ったことではなく、インドネシア全土で同じような状況が見られます。

新型インフル:日本政府が対策案 直行便自粛要請も

新型インフル:政府が対策案 直行便自粛要請も(毎日新聞 4/10)
新型インフルエンザ国外発生なら...邦人希望者すぐ帰国(朝日新聞 4/10)
海外で新型インフル、発症者は帰国停止も…国が対策案(読売新聞 4/10)
邦人帰国に自衛隊利用 新型インフルエンザの水際対策(産経ニュース 4/10)

*インドネシア語ニュースではないが、邦人在住者に関係のある情報なので掲載しました。

2008年4月9日水曜日

保健大臣:鳥インフルエンザウィルスは独自で調査する

Menkes: Sampel Virus Flu Burung akan Diteliti Sendiri (detik.com 4/8)

保健大臣のシティ・ファディラ・スパリは、鳥インフルエンザウィルスのサンプルを外国に送ることを拒絶する。ウィルスは、国際基準の研究施設を建設し、独自に調査されることになる。

保健大臣は、もしウィルスのサンプルが国外に送られた場合、ブーメランになり、生物兵器として使われる可能性があることを、恐れている。

「もしも私が生物兵器のために送るとしたらどうでしょう」と4月8日にスラバヤのイスラム教学院で行われた自著の読書会(本の内容を語る会)で話した。

ファディラ・スパリ自身、インドネシアから鳥インフルエンザウィルスを送るようにというWHOからの要請を断った。なぜなら、彼女によれば、インドネシアのウィルスと他国のものは異なるからだと語った。彼女はその断固とした態度が他からどう思われるかということは、気にしていない。

この断固とした態度により、ガジャマダ大卒の大臣は、もしも研究施設が国際基準を満たしていなければ、脅威となると話した。

「私はウィルスを人質にするつもりはない、しかし我々は独自で調査していく。我々は国際基準の研究施設を建設する」

心臓病専門医のこの大臣は、国外に送られたウィルスは生物兵器に使われるかもしれない。最初はワクチンを作るためだが、ある時、DNA配列を見つける可能性がある。

「私はこの情報を2006年にシンガポールの雑誌の中に見つけた。私の本を読んでみなさい」と笑いながら話した。

バンテン:タンゲランの患者に関する記事

Flu Burung Mewabah di Kawasan Percontohan (Suara Pembaruan 4/8)

鳥インフルエンザウィルスの伝染はまだ続いている。タンゲラン市地区では、このウィルスはすでに5人を死に至らせている。この地域は、すでにシンガポールと米国の援助でH5N1撲滅モデル地域となっているというのにである。

現在看護を受けているのは、Yayah Nurhayati Bin Saidi(40)、タンゲラン市Pinang区Kelurahan Kunciran Indahに住む住民で、小学校教師の夫を持つ、主婦である。

このKarang Tengah区の小学校教師Syamsuri(48)の妻は、現在4月4日以降呼吸困難と気絶で、集中治療を受けている。4人の子供を持つ主婦は、現在タンゲラン公立病院の鳥インフルエンザ専門病棟で隔離されている。

「Yayah婦人の容態は、まだ普通ではない、鳥インフルエンザに感染しているかどうかは、現在血液サンプルをジャカルタの保健省の検査機関(Litbangkes)に送っているところだ」とタンゲラン公立病院の看護士の一人が匿名で話した。

その看護士によれば、現在Yayahは人工呼吸器を装着している。鳥インフルエンザ感染疑いの知らせで、Pinang区と畜産局の鳥インフルエンザ担当職員が患者の自宅の調査に入っている。

Yayahの家族は家禽類は飼っていない。しかし、家の隣接地には、手入れのされていない、2つのニワトリ小屋がある。

速報:中部ジャワ、Wonosoboで家禽の感染広がる

Unggas Wajib Dikandangkan (Jawa Pos 4/7)

中部ジャワ州ウォノソボ県で家禽類の間で鳥インフルエンザ感染が急速に広がっており、4月までに約500羽の家禽が鳥インフルエンザ感染で死んでいる。

保健省発表:西ジャワ、デポックのケースは陰性

MY Warga Depok Negatif Flu Burung (Departmen Kesehatan 保健省 4/8)

鳥インフルエンザ感染を疑われ、ジャカルタ、Sulianti Saroso病院で看護を受けていた、西ジャワ州、デポックの住民MY(16 女性)は、保健省の検査機関(Litbangkes)の検査の結果、鳥インフルエンザ感染は陰性であることが明らかになった。その鳥インフルエンザ感染疑いの患者は、2008年4月2日、23:35に亡くなったが、鳥インフルエンザでなく、他の病気によるものである。

これは、2008年4月4日に、保健省疾病・環境衛生管理局、鳥インフルエンザ室より広報本部が受け取った情報である。

2008年4月8日火曜日

速報:デポック、姉が同様の症状との情報

Kakak korban sesak nafas (Monitor Depok 4/5)

鳥インフルエンザ感染を疑われて、4月5日に亡くなった、西ジャワ州、デポック、Sawanganの住民、Mulyanti(16)の姉(兄?)が、咳、呼吸困難等、似た症状を示し始めていると親族が語っている。

*前の記事と同じソースで、以前に掲載されていた記事である。

西ジャワ:デポック、患者は結核に疑問を唱える記事

Menkes:Korban kena TBC Warga Pengasinan butuh kejelasan (Monitor Depok 4/8)

保健大臣が鳥インフルエンザ感染疑いのSawanganの隔離された住民Mulyanti(16)は鳥インフルエンザで亡くなったのではなく、結核であったと語った。

この件は、昨日デポックのインドネシア大学社会政治学部の学生の前での公開講義終了後、数名の記者に語られたものである。

「亡くなった患者は、鳥インフルエンザ感染ではなく、結核に病んでいた。したがって区別されなければならない」と断言した。

一方、Monitor Depokが集めた情報では、この件が書かれている時点で、Mulyantiの死因の確定は知らされておらず、明らかに、いくつかの関係筋によって口を閉ざされている。

全員が無言

Mulyantiの死因を確定する最終の血液検査結果が出るのは4月7日月曜日である。しかし、その検査結果確定の説明を用意した、関係筋は一つとしてない。

全員が明らかにMulyantiの死に関しては無言である。

被害者の両親は、Monitor Depokに説明を求められた時点では、血液検査の結果は受け取っていないと認めている。

「我々はすでに病院に行ったが、最後の検査結果は知らない。なぜなら、まだ知らされていない。先程(昨日)私は病院に行ったが、看護の概要を聞かされただけだ」と父親のSutisnaは明らかにした。

これとは別に、Monitor DepokがSulianti Saroso感染症病院に、電話で問い合わせた際も。検査結果については聞き出すことができなかった。看護士は結果は知らされていないと明らかにした。「明日、再度問い合わせてみてください」とその看護士は答えた。

親族が病院に問い合わせた際も答えは一緒であった。「私が病院に問い合わせた時、看護をしていた看護士も、明日電話してほしいと答えた。理由は結果を知らないと。」と被害者の父親の親類Ugiは述べた。

Ugiも血液検査の結果がまだ知らされないことに困惑を覚えている。「本当のところ病院側は患者の死因の確定について透明性が無ければならない。すべて明らかにすべきだ。」と語った。

近隣の住民も、患者の最終の血液検査の結果による確定を心配して待っている。

皆、もしも血液検査の結果が陽性であったらと心配している。「我々はずっと待っているが、しかしまだ結果は来ない。我々も警戒し、確定結果が必要である。もちろん陽性であろうと陰性であろうと、知らされなければならない。なぜなら我々は患者の家の近くに住んでいるのだから。ずっと待っているだけというのはこまる。」と語った。

被害者の自宅の近くから鳥インフルエンザに感染陽性の家禽類が出たことに関して、起きた場所の半径1キロメートルの家禽類が処分されなければならないと保健大臣は話している。

「鳥インフルエンザ感染の家禽が見つかった半径1キロ内の家禽類の処分が行われなければならない。これは鳥インフルエンザの感染を予防するためのものである。」と明らかにしている。

一方、デポック市等のNur Mahmudi Ismailは、この以前に家禽類の処分の件は2回から3回にわたって調査されなければならない。なぜなら、その発見は簡易検査によるもので、再び検査のしなおしが必要である。

保健大臣自身、鳥インフルエンザは早急に対処しなければ、大量破壊兵器になりうると語っている。そのためには、すべての関係者が素早く対処することが必要である。

速報、中部ジャワ、Boyolali県Klego郡で家禽類感染の恐れ

Warga Karangmojo khawatir flu burung (Solopos 4/6)

中部ジャワ州Boyolali県Klego郡Karangmojo村で大量のニワトリが継続して、突然死しており、鳥インフルエンザによる感染が心配されている。また、10匹以上の猫が鳥インフルエンザと似た症状で突然死亡している。

パダン:患者の容態は良くなる

Kondisi Balita Positif Flu Burung di Padang Membaik (Tempo 4/8)

M Djamil Padang病院で看護を受けている鳥インフルエンザ患者AK(21ヶ月)の容態は、次第に良くなっている。彼女はもう、人口呼吸器と点滴を使用していない。AKは兄のESが鳥インフルエンザの症状で亡くなった後、3月21日から看護を受けている。血液検査の結果、Alifaは鳥インフルエンザ感染陽性である。

同様に、他の2人の鳥インフルエンザ感染疑いの患者も、次第に良くなっている。PCRテストの結果は、Et(29)、As(21ヶ月)ともに陰性である。「我々は、保健省の健康調査研究局から、日曜日の夕方に電話を受けたばかりである。2回目の血液検査結果は陰性である。しかし我々は、確定のためには、あと2回の検査結果を待たなければならない。」と4月8日火曜日に、M Djamil病院医務局長のIrayantiは語った。

しかし、特にBukittinggi国立心臓病院でESを担当していたことのある看護婦Etは、最初鳥インフルエンザ感染を疑われていたが、鳥インフルエンザ感染でないことが確定して帰されている。普通の熱と咳であった。ところで、Bukittinggi市の近くのSianok村Lembahの鳥インフルエンザは、患者自宅近くの12羽のニワトリがPCR検査の結果、鳥インフルエンザが陽性であった。

速報:西ジャワ、デポック患者は鳥インフルエンザ陰性

Menkes: Mulyanti Meninggal Bukan Karena Flu Burung (KapanLagi.com 4/7)

保健大臣シティ・ファディラ・スパリは、検査の結果、デポックの住民で、すでに亡くなっているMulyanti(16)は、鳥インフルエンザ感染ではなく、しかし結核であったと語った。

鳥インフルエンザ克服のための方針は実行されていない


鳥インフルエンザ、またはH5N1ウィルスの感染拡大克服のための、政府の各種の方針は、運用レベルでは実行されていない。結果、患者の死亡が続いている。それどころか、インドネシアは、世界で鳥インフルエンザ患者が最も多い、第一位の座になってしまっている。少なくとも、107人が死亡している。

中国とベトナムの2国は、鳥インフルエンザの伝染は、より以前の2003年に起きているが、現在は比較的に、このウィルスを抑えている。感染者数と死者数はインドネシアを下回っている。

一方、インドネシアでは、感染者数と死者数は増加し続けている。この一週間でも西スマトラ州パダン、西ジャワ州デポックと中部ジャワ州トゥガルでの新しいケースが発生している。

「いくつかの政府の方針が真剣に取組まれていない。」とは、国家鳥インフルエンザ対策、インフルエンザパンデミック準備委員会(Komnas FBPI)の専門委員の一人である、Mangku Sitepuの言葉である。

例を挙げれば、ジャカルタ特別州政府は、知事令2007年5号、家禽類管理についての政令を発令している。この政令は、住居地区での家禽類の飼育を禁止し、観賞用鳥類の証明を義務付けるものである。同様に飼育所、家禽類の屠殺場所を移動し、他の地域からの観賞用鳥類の流通経路を規制を義務付けるものである。

しかしながら、4月6日日曜日時点で、この方針は徹底されていない。まだ多くの家禽類が居住地区をうろうろしており、いまだに、人口の多い居住地区でも、家禽類の屠殺業者が横行している。地区職員と畜産局による摘発も継続的に実施されていない。

例えば、東ジャカルタのRawa Kepitingでの飼育所と屠殺所の移設の予定も、いまだに実施されていない。

ジャカルタ特別州知事のFauzi Bowoは、知事令の委任に応じて、すべての飼育所と屠殺所の移設は、2010年までには完了するであろうと推測している。新しい、受け入れ地での建設の問題の他に、住民への説明が問題になっている。

真剣さが足りない

Mangku Sitemuは、鳥インフルエンザ感染ケースの蔓延は、政府が、感染源である家禽類での感染克服に集中してこなかったことが原因である、と明らかにしている。このことは、家禽類の間の感染の予防が適切でなく、家禽類販売の流通経路の監視が弱いことに見られる。

Konas FBPIニュースの責任者Bayu Krisnamurhtiは、いくつかの場所での鳥インフルエンザケースが再び拡大していることが警戒されなければならない。「ここ数年の状況を見ると、1年間の鳥インフルエンザケースの増加の循環はだいだい同様である。1月から3月にかけ増加し、4月に減少し始める」と語った。

これまでのところ、鳥インフルエンザ抑制は、鳥インフルエンザに関する知識が限られていることで、妨げられている。特に、ウィルスの性質、家禽類の間の伝染モデル、そして鳥インフルエンザに一人の人間が感染する原因の要因である。「農業省も、家禽類にどのワクチンが一番効くのか、いまだ探している。」

まだ処分されていない

デポック市からは、デポック市長Nur Mahmudi Ismailが、鳥インフルエンザ感染疑いで土曜日の夜に死亡した、Mulyantiの自宅周辺の家禽類の処分をまだ決定していないと報告されている。この処置は、Sulianti Saroso病院の、月曜日に予定されている、最終検査の結果が出てから、検討されることになっている。

「我々は、第三者の検査の結果がわかる、明日月曜日まで待っている。」とNur Mahmudiは遺体を見舞った後話した。

パダンからは、パダンのM Djamil病院で看護を受けている、2人と鳥インフルエンザ感染疑いの患者、Etriani(29)とAfifa(2)はそれぞれ、鳥インフルエンザ感染かどうかの確定のために肺の検査の結果を待っている。

この以前にAlifa Qonza(21ヶ月)がすでに鳥インフルエンザウィルス感染陽性が判明している。現在のところ、この患者はまだM Djamil病院の隔離病室で看護を受けている。西スマトラ州の保健局長Rosnini Savitriは、日曜日、病院の医療チームは、まだ3人の患者の経過を監視していると語った。

*文中にある、中部ジャワTegalのケースについては、まだよくわかっていない。

インドネシアの鳥インフルエンザ感染による死亡率は81%


鳥インフルエンザ感染による死亡者数はすでに憂慮すべき段階になっている。保健省データによれば、132件のH5N1ウィルス感染のうち、107人が死亡している。もしくは、80-81%の死亡率になる。

「これは、我々の民衆の病気治療の文化が、まだ誤ったものであるからだ。」保健省の疾病・衛生管理(P2PL)指揮官のI Nyoman Kandunは、4月7日月曜日、ジャカルタのRasuna Said通りの保健省で、語った。

Kandunは、一人の人間が鳥インフルエンザの症状を示したとき、すぐには病院に運び込まない。しかし、多くの場合、いまだに伝統的な治療法をとっている、と明らかにした。

「我々はまずKerok(マッサージに似た処置、コインで体をこする)をし、症状が悪化してはじめて病院に行く。」

ゆえに、Kandunは、社会に対し、住居が過密な場所で、家禽類を飼わないよう要請している。どうしても飼わざるを得ない場合は、小屋に入れられるべきである。

速報:パダン、2人の患者は鳥インフルエンザ感染陰性

Dua Pasien Suspect Flu Burung di Padang Negatif (Koran Indonesia 4/7)

M Djamil Padang病院で看護を受けている、Etriani(29)とAsyifa(2)は、H5N1感染が陰性であることが明らかになった。この件は、病院側が保健省の健康調査研究局(Balitbangkes)の血液検査の結果を受け取ったことで、確定された。

2008年4月7日月曜日

@62:インドネシアに拠点を持つ企業、在住者、家族の方へ

3月31日に、インドネシア保健省が新たに、「鳥インフルエンザに警戒せよ」という文書を発表しています。また、この発表により、公表されたインドネシア国内での感染死者は、107人になりました。このような文書は、過去にも何度か保健省が発表していますが、今回のものは、かなり強い口調で書かれており、注目すべき文書だと思います。

こんな事を書くと、危機を煽っていると思われるかもしれませんが、私個人的には、今回の文書は、鳥インフルエンザH5N1ウィルスが、家禽類からヒトに対して、容易に感染しやすくなってきていると思われることに、保健省が大きな危機感を表しているように思われます。ある意味で、非常事態宣言であるととらえるべきと、私自身は考えています。インドネシアは家禽類での感染の拡大を防ぐことに失敗したため、ジャワ島、スマトラ島等の各地で家禽類の間ではエンデミックが継続的に発生しており、結果ヒトへの感染、感染疑いにも歯止めがかからなくなってしまっているのが、現状なのです。

インドネシアに拠点を持つ企業、在住者また、家族の方は、従業員や家庭の使用人とその家族が鳥インフルエンザに感染することを防ぎ、さらには、駐在者家族、本人の安全を守るために、至急、再度、対策を取り、準備を進めるべきだと考えます。

在住の方が抱える悩みの一つに、情報が少ない ということがあります。下に挙げるように、在インドネシア日本国大使館や、商工会議所にあたるJakarta Japan Clubが、情報提供を行っていますが、会社や家族の中で、鳥インフルエンザの問題を話し合う場合、もう少しまとまった情報が必要です。

鳥インフルエンザ/新型インフルエンザの問題を議論する場合、共通の情報や知識のベースが無いと、全く 議論にならないからです。

■在インドネシア日本国大使館・在ジャカルタ日本国総領事館 (鳥インフルエンザ関連情報
■Jakarta Japan Club (邦人安全対策連絡協議会ニュース

その意味で、日経BP社の「新型インフルエンザの”リアルを語ろう”」は、松浦晋也氏の田代眞人・国立感染症研究所ウィルス第三部長(世界保健機構インフ ルエンザ協力センター長)に対するインタビューという形式をとってますが、最新の情報をまとまった形で提供しており、参考図書等を入手するのも、そう簡単ではな い、在住者にとっても、現時点で一つの貴重な情報だと思います。ぜひ読んでみることをお勧めします。

週報:この2週間の感染疑いに関する報道まとめ

この2週間に取り上げた、インドネシアにおける、鳥インフルエンザ感染疑いに関する報道をまとめてみました。

(3/30-4/5)
  • バンテン州タンゲラン市で、45歳女性が感染疑い
  • 西ジャワ州デポックで、16歳女性が感染疑い。4/5に死亡
  • 中部ジャワ州クンダル(Kendal)県で、7人が感染疑いを持たれている
  • 西スマトラ州Agam県で、2歳の幼児(女)が感染疑い
  感染疑い10人、1人が死亡

(3/23-3/29)
  • 西スマトラ州Agam県Bukittinggiで、29歳女性(看護婦)が感染疑い。
  • 西スマトラ州Agam県Sionak村で、1歳幼児(女)が陽性 3/19に兄が死亡
  • 西ジャワ州スバン県で、15歳男性が陽性 3/26に死亡 数日前に弟が死亡
  • 西ジャワ州西ブカシで、12歳女性が陽性 3/28に死亡
  • 西ジャカルタ、チェンカレンで25歳女性が感染疑い
  • 西ジャワ州Chimahiの73歳男性、陰性
  • 西ジャワ州Nagreg郡で、60歳男性、陰性
  感染疑い2人、陽性3人内2人死亡、陰性2人

2008年4月6日日曜日

バンテン:タンゲランで新たに感染疑いの患者入院

Lagi, Pasien Suspek Flu Burung Dirawat Di RSUD Tangerang (Kompas 4/5)

タンゲラン市Pinang町Kunciran、Kampung Poncolの住民で一人の女性、イニシャルNur(45)が鳥インフルエンザ感染疑いで、タンゲラン地域公立病院で看護を受けている。

「患者の症状は、鳥インフルエンザに近い」とタンゲラン地域公立病院の医務副長のBambang Wisnubrotoは土曜日Antara通信に語った。Wisnubrotoは、最初は患者はPinangのMulya病院に運ばれ、しかし医師が4月4日金曜日の夜20:00頃、タンゲラン地域公立病院に移送した。

タンゲラン地域公立病院に到着して、患者は高熱、呼吸困難、さらにひどい咳の症状があり、医師がNurを鳥インフルエンザ専用感染病棟で治療することを決定した。

医師は、患者の血液サンプルを、ジャカルタの保健省の検査機関で検査するために採取し、患者が鳥インフルエンザに感染しているかどうかは、検査が終了する、4月5日土曜日夜あるいは、4月6日日曜日には判明する予定。

Wisnubrotoは、現在の患者の容態は安定しており、意識があるレベルで、人口呼吸器はまだ使用していない、と語った。タンゲラン地域公立病院は、鳥インフルエンザ疑いの患者があり、続く処置を実施するために、地域の保健局にすでに連絡をしている。

患者の娘である、Fikriは、母親は家禽に触れたことは無く、自宅周辺では家禽を飼っている住民はいないと話した。「家族は、鳥インフルエンザ感染の恐れがあると聞いて、驚いている」

タンゲラン市保健局の記録によれば、2008年3月までで、鳥インフルエンザ感染ケースは8件、7人が死亡、1人が生存となっている。

*タンゲラン地域公立病院は、先月末から鳥インフルエンザ専門の隔離病棟を稼動させている。

中部ジャワ:クブメン県、9郡で家禽類の感染広がる

Flu Burung Serang Sembilan Kecamatan di Kebumen (Media Indonesia 4/5)

中部ジャワ州クブメン県の9郡12村で、今年の初めから現在までで、家禽類の鳥インフルエンザ被害が起こっている。直近では、Gombong郡、Patemon村で起きている。

畜産局の家畜衛生部門長Suhartilah Jumaryantiは、直近のケースは、Gombong郡Patemon村で起きたと語った。

「畜産局が実施した簡易テストでは、7羽の地鶏が鳥インフルエンザに感染していた」と4月5日に明らかにした。

この件によって、クブメン県では、9郡12村で鳥インフルエンザ被害が広がっている。「問題は20ヶ所で起きている。鳥インフルエンザ感染陽性で死亡した家禽は124羽になる。最も多かったのは、3月で58羽が死亡した。」と語った。

Jumayantiによれば、クブメン県での鳥インフルエンザ感染被害は、家庭の家禽類で被害が発生する傾向にある。

「要因はいくつかある。小屋に入れられていないこと、したがってニワトリが近隣で放し飼いになっていること。この飼育形式は、ルールに沿っていない。したがって、すでに多くの鳥にワクチン接種が行われているにもかかわらず、感染が起きるのだ。」と述べた。

西ジャワ:デポック、16歳の患者死亡

Pasien Dugaan Flu Burung Meninggal (Liputan6 4/6)
PASIEN TERDUGA FLU BURUNG DI RSPI MENINGGAL (Metro TV 4/6)
↑ビデオ映像があります

鳥インフルエンザ感染を疑われていた、西ジャワ州、デポック、Sawanganの住民、Mulyantiは、4月5日土曜日、北ジャカルタのSulianti Saroso感染症病院で亡くなった。Mulyantiの死に、家族は悲しみにくれている。特に、デポックのPerumahan(住宅地) Bumi Sawangan Indah IIに遺体の棺が到着した際には。

母のPoniahは愛する子供が亡くなったことで悲しみにくれている。それどころか、棺が帰った時には気を失ったほどである。4人兄弟の3番目の死は、Sulianti Saroso感染症病院に入院して4日目のことであった。この以前、被害者は、デポック、PancoroanmasのBakti Yuda病院で看護を受けていた。この病院の関係者によれば、Mulyantiは鳥インフルエンザ感染を疑われていた。

しかしながら、被害者の父Sutisnaは、子供が鳥インフルエンザで亡くなったことには異議を唱えている。なぜなら、Sulianti Saroso感染症病院で2回にわたって実施された検査では、鳥インフルエンザ陰性が出ていた。患者が陽性であったか陰性であったかは、同病院で実施された、3回目の検査の結果でわかる。結果は月曜日に出る予定である。現在までのところ、高等専門学校に通うティーンエイジャーの死の原因は確定していない。

2008年4月5日土曜日

中部ジャワ:Kendal、7名が鳥インフルエンザ感染疑い

7 Warga Suspect Flu Burung (Koran SINDO 4/5)

中部ジャワ州、Kendal県Singorojo郡Kedungsari村の7人の住民が鳥インフルエンザ感染を疑われている。

7人の鳥インフルエンザ感染疑いの患者のイニシャルは、Ar(45)、Wh(24)、Sn(35)、Jm(40)、Dp(9)、Hn(35)、Ks(34)である。保健局は、これらすべての患者が鳥インフルエンザに似た症状、咳、呼吸困難、38度以上の高熱、頭痛、鼻水等を示し、鳥インフルエンザ感染を疑っている。

現在、これらの患者達は、Singorojoの保健所で看護を受けており、保健局はすでに鳥インフルエンザ感染を想定して、タミフルを用意している。専門的には、疑いではなく、まだ監視の段階だとKendal県保健局長のKadarsuyantoは、スタッフのSiswantoを通じて、昨日語った。

Siswantoによれば、保健局は7人の住民の住居近くでここ数日で数十羽のニワトリが突然死んでいる状況を鑑み、監視している。ニワトリの突然の死亡と関係が無ければ、監視というカテゴリーには入らない。

鳥インフルエンザの症状という点では、7人の住民の症状は似ている。しかし、確定には保健局側は、3-5日間様子を見る。その潜伏期間、監視が続けられる。昨日の時点で、保健局はまだ、その地域に詰め所を開いている。

「詰め所は、この病気に関する住民への指示と住民からの訴えのために機能する。」さらにSiswantoは、鳥インフルエンザ感染を想定して、保健局はすでに200錠のタミフルを各保健所に用意している。保管されている在庫はまだ十分ある。

当面、KendalのH Soewondo病院は、鳥インフルエンザ患者用の隔離病室を既に準備している。隔離病室は4人分ある。医療器具、看護士、医師チームは病院の南側部分で、患者を受け入れる準備は整っている。

「病院はすでに、ある時点で鳥インフルエンザが移送される準備がされている」とH Soewondo病院の医務副長のSri Mulyani医師は語った。これとは別に、Kendal県の畜産局長のKhumaediは、県内の5つの郡が鳥インフルエンザのエンデミック地域となっていると語った。

5つの郡とは、Limbangan郡、Sukorejo郡、Patean郡、Weleri郡とKendal郡である。エンデミックのカテゴリーに入っている郡はここ数年変わっていない。「県内下部地域に比較して、上部地域が比較的多い。」と明らかにした。

2008年4月4日金曜日

速報:バンドゥン、入院の患者陰性

Pasien Suspect AI Asal Nagrek Diizinkan Pulang (Tribunjabar 4/4)

鳥インフルエンザ感染疑いでバンドゥンのHasan Sadikin病院に入院していた、バンドゥン県Nagrek郡Citaman村Kambung Lebakjeroの住民R(60)は、ジャカルタの健康調査研究局(Litbangkes)の検査結果が陰性となり、症状も回復したため、帰宅を許可された。

*年齢が異なりますが、イニシャル、住所から、以下の記事の患者と思われます。
バンドゥン:新たに鳥インフルエンザ感染疑いの患者が入院(3/29)

速報:中部ジャワ、Tegal県等で家禽の感染広がる

Ratusan Unggas Dimusnahkan (Koran SINDO 4/4)

中部ジャワ州Tegal県のSlawi郡、Kramat郡、Pangkah郡等で家禽類への鳥インフルエンザH5N1ウィルスの感染が広がり、畜産局、保健局が現地で、家禽類の処分、死んだ家禽と接触のあった住民の血液採取等を実施している。

西ジャワ:デポック患者に関する記事

Flu Burung Mewabah Lagi di Depok (inilah.com 4/4)

1月に小学生のMuhammad Ibnu Yusuf(9)を死亡させた後、鳥インフルエンザは再びデポックの住民を感染させた。今回はデポック公立高等専門学校の生徒、Mulyanti(16)が、北ジャカルタのSulianti Soroso感染症病院(RSPI-SS)で看護を受けている。

「先日、妹は家の近くの医者にかかりに行っただけでした。咳と熱があって、医者も喉の炎症とお腹の調子が悪いと言っただけだったのです」と患者の姉のSuhandiが、4月3日木曜日にデポックで語った。

彼女は、YantiことMulyantiは、なかなか治らなかったので、デポックのBahkti Yuda病院に3月31日に行った。2晩そこで看護を受けたあと、4月2日の夜、Yantiは鳥インフルエンザ感染と診断を受けて、RSPI-SSに移送されたと語った。

彼女によると、住所は、デポック市Perumahan Bumi Sawangan IndahのJalan Garudaにあり、きちんと規則通りにされ、何人かの住民が、鳥を飼っているだけである。

しかし、あまり遠くない場所、およそ200メートルの所に、1999年からニワトリの屠殺所がある。一方その住宅地は2004年頃からと新しい。

デポックの住民が再び鳥インフルエンザに感染という知らせで、畜産局は、木曜日に直接現場を訪れ、消毒剤の散布と患者の自宅周辺の家禽類の簡易検査を実施した。

「結果は陰性であった。患者の自宅付近の家禽類は鳥インフルエンザには感染していない」とデポック市畜産局家畜衛生、獣医衛生部門長のDeddy Sudjadiは語った。

彼は、今、やっと1羽の鳥の検査を実施したばかりである。「我々は、患者の自宅周囲の他の家禽類の検査を実施する。」と語った。

Deddyは、住民達に常に周囲の清潔を保ち、鳥インフルエンザウィルスが広がらないようにするよう、呼びかけた。

地方政府のデータによると、デポックでは3人の住民が鳥インフルエンザ感染によって亡くなっており、最初は2006年で、Limo郡のKelurahan Pangkalan JatiのYasinto(22)とCimanggis郡のKelurahan Cilangkapの住民Yuliana(30)である。

2008年4月3日木曜日

パダン:Sianok村長の反応「鳥インフルエンザ患者が出たことは、信用できない」


Agam県IV Koto郡、Sianok村Jorong Lambahの住民、Alifaの鳥インフルエンザ感染陽性にもかかわらず、住民の反応は冷えたものである。4月2日水曜日の夕方時点で、Alifaの自宅近くでは、まだ一羽の家禽も、その病気を想定して、焼却や処分をされてはいない。

Sianok村長、Nasweril Rajo Amehを含め、4月2日水曜日の新聞が報じただけでは、信用できないとしている。

「もし、本当に鳥インフルエンザ感染が陽性なら、どこに書簡があるのだ?」と村長は17:00頃、記者に答えた。

「言明するのは、証拠なしでは危険なことである。住民を不安にさせ、しかももし、すぐに鳥の処分を行って、真実が嘘だとわかったら、誰が責任を取るのだ」とNaswerilはPadangmediaに語った。

Agam県の保健局長Indra Rusliとのインタビューのビデオを観るようにと要求されているのに、村長Naswerilは、報道されている情報はまだ口頭ベースだと捉えている。「まだ責任を持てない。」

Naswerilの問題は、もし住民の所有する家禽類を処分したら、誰が責任を持つのか?「 もしもその知らせが嘘であったら、住民達は損害の賠償を私に求めるに違いないのだから。そんな事が起こるなら、文書を待つしかない。」と答えた。

*このような考え方が、まだまだ、インドネシアの各地の村、地域のレベルでは、一般的な反応だろうと思います。

パダン:西スマトラ州保健局長の記者発表


西スマトラ州の住民は、鳥インフルエンザに警戒するよう要請されている。家禽類との接点がある住民一人ひとりが、鳥インフルエンザの感染を避けるために、十分な注意を求められている。「この2008年に、人間では西スマトラ州発の鳥インフルエンザ感染ケースが出た、SianokVI Suku村Jorong Lambahの幼児Alifah Quansha(1歳2ヶ月)である。しかし、心配することは無い。重要なことは、住民達は、清潔特に、家禽類小屋の清潔を求められている。とRosnini Syabitriは、昨日記者に対して話した。Alifahの血液サンプルの結果は、鳥インフルエンザ感染の陽性が明確である。これは、ジャカルタの保健省健康調査研究局(Litbangkes)の検査結果に基づくものである。患者の容態は、昨日までのところ、良くなってきている。

このヒトへの感染は、恐らく感染した家禽類を持ったり、持ち運んだり、屠殺したり、感染した家禽類の排泄物と接触があることで起こる。Alifahのように、家禽類との直接的な接触が無いとしても、しかしながら、患者は鳥インフルエンザ陽性となった。「我々は、患者がどのように感染したのかわからない。このウィルスの伝染は、調理が不完全な卵や肉を食べることでも起こり得る。ゆえに、特に家禽との接触があった後には、身体の清潔を保つことが、非常に重要である」と語った。

2人の患者は検査結果待ち

一方、他の2人の患者、Bukittinggi国立心臓病院看護婦のEtriani(29)と、Agam県Palupuh郡Pasia Keweh村Jorong Angge Pelembatanの住民Hafifahは、まだM Djamil病院の隔離病室で集中看護を受けている。Hafifah(21ヶ月)は鳥インフルエンザ感染の疑いで病院に入院した3人目の患者である。現在のところ、まだLitbangkesからの検査結果を待っている。

「我々が行った簡易検査の結果は陰性である。しかしこれは、最終結果ではない。ゆえに我々はLitbangkesからの結果を待たなければならない」とM Jamil病院長のSuchyar Iskandar医師は、医務局長のIrayanti医師とともに語った。昨日までのところ、3人の患者の容態は良くなりつつある。これらすべての患者が隔離病室で、鳥インフルエンザ対応担当の医療チームから集中看護を受けている。

速報:西スマトラ、看護婦の隣人の飼育する家禽が感染?

Delapan Itik Dijangkiti H5N1 (POSMETRO PADANG 4/3)

Mandiangin Koto Selayan郡のPuhun Pintu Kabun、Panganakの住民が飼っている8羽のあひるが、鳥インフルエンザH5N1ウィルスに感染していることが明らかになった。これらの家禽類は少し前に鳥インフルエンザに感染されたと想定されるEstriani(19)の隣人が飼われている。Bukittinggi国立心臓病院の職員の自宅で行われた調査でそれらの家禽類は鳥インフルエンザに感染していたと、Bukittinggi市の保健局長、Fauziah Elithaは、4月2日水曜日にPOSMETROに語った。

*入院中の看護婦の件だと推定されるが、住所、年齢が、今までの記事と異なっている。

WHO:西スマトラの鳥インフルエンザ撲滅に支援

WHO Bantu Pemberantasan Flu Burung di Sumatera Barat (Tempo 4/3)

WHOは、西スマトラ州の鳥インフルエンザ撲滅努力のために150億ルピアの支援をする。その資金は2008年に西スマトラ州の畜産局に与えられる。西スマトラ州の畜産局長のEdwardiは、鳥インフルエンザの伝染を受けている、地域における取組みを実施する担当者の訓練に使うと話した。それ以外に、鳥インフルエンザ撲滅のための説明とワクチン及び予防薬の流通に使うとしている。

「現在、すでに140人が担当者としての訓練を受けており、将来地域の中で働くことになる。」とEdwardiは語った。畜産局も、西スマトラ州の家畜に与えるためのワクチン2百万と予防薬を用意している。現在、西スマトラ州における3つの地域で鳥インフルエンザ感染が拡大している。Palupuh、Sianok、Agam県、Sungai Sungayang、Limapuluh Kota県と、Bukittinggi市である。

西ジャワ:デポックの患者の容態良くなる

KONDISI MY MULAI MEMBAIK (Metro TV 4/3)

北ジャカルタのSulianti Saroso感染症病院で、鳥インフルエンザ感染が疑われている患者Myの容態は良くなりつつある。Metro TVが集めた情報では、16歳の患者はまだ隔離され、集中治療を受けている。

Myは昨晩の23:00頃、Sulianti Saroso感染症病院に転送されてきた。容態は呼吸困難と肺炎で、西ジャワ州のデポックのBakti Yudha病院で2日間看護を受けていたが、親のSutisnaによれば、容態が悪化が心配されたためMyは、Sulianti Saroso病院に移送されたことを認めている。

この以前にMyは3週間以上高熱を患っていた。デポックの自宅で看病されていたが、自宅の近くには、ニワトリの屠殺所がある。しかし、まだMyとニワトリに直接の接触があったかどうかは、わかっていない。

速報:西スマトラ1000羽の鳥インフルエンザ感染疑いのある、ニワトリを処分予定

1,000 Ekor Ayam Tertular AI Dimusnahkan (inilah.com 4/2)

西スマトラ州の畜産局は、Agam県、Limapuluh Kota県、そしてKota Payakumbuh県で鳥インフルエンザウィルスに感染の恐れのある、約1000羽のニワトリを処分する予定である。

速報:中部ジャワ、鳥インフルエンザ感染でニワトリ128羽を処分

Positif H5N1, 128 Ayam di Kendal Dimusnahkan (okezone 4/3)

中部ジャワ州、Kendal県Singorojo郡Kedungsari村でニワトリが突然死に、検査の結果H5N1感染が明確になったことから、128羽のニワトリの処分を実施した。

速報:西スマトラ州3つの県、市で家禽類の鳥インフルエンザエンデミック

3 Kabupaten/Kota di Sumbar Endemik Flu Burung (okezone 4/2)

西スマトラ州の畜産局長のEdwardiが、4月2日に保健局事務所でプレスに話したところでは、州内の3つの県、市で家禽類での、鳥インフルエンザ(H5N1)ウィルスの感染がエンデミックを起こしている。

Agam県では、IV Koto郡と、Palupuh郡、でこの地域はまだ調査中である。一方Limapuluhkota県のKamunyang郡、Bukittingi市のMandi Angin郡がそうである。

「我々は既に、家禽類の処分と調査を実施するため、ジャカルタからのチームを含む、調査団を現地に送っている。」

速報:バンドゥン、Chimahiのケースは陰性

TERDUGA FLU BURUNG BOLEH PULANG (Pikiran Rakyat 4/2)

3月26日のニュース、「Chimahiで感染の疑いで入院」のケースは、4月2日に鳥インフルエンザ陰性が確定し、患者S(73)は帰宅を認められた。

西ジャワ:デポックで新たに鳥インフルエンザ感染陽性

SEORANG PASIEN RS BAKTI YUDHA POSITIF FLU BURUNG (Metro TV 4/3)
↑ビデオ映像があります

西ジャワ州デポックのBakti Yudha病院で、一人の患者Myが鳥インフルエンザ感染疑いで看護を受けている。Myは、2週間前から高熱、呼吸困難と痙攣症状があった。しかし、昨日になって、その両親がBakti Yudha病院に運び込んだ。

十分な施設を備えた病院でないため、気の毒に、Myは必要が治療を受けられていない。1日間、他の患者と病室を共にした後、病院側は患者が鳥インフルエンザ感染であることを確定した。Myの父親によると、昨日の夕方。子供は、確定のあった後、特別病室に移された。ジャカルタ、SunterのSulianti Saroso病院に移送される予定である。

スバン:現地調査で家禽の感染を確認


Subangの私立高校の2年生で、3月26日木曜日にバンドゥンのHasan Sadikin病院で亡くなった、AY(Agus 16)の鳥インフルエンザ感染疑いのケースで、畜産局が現地調査を実施した。10羽のニワトリから血液を採取し、血清テストを実施した。

結果は、Subang県Pasirkareumbi町Bulansari集落の周囲で、4羽のニワトリから鳥インフルエンザまたはH5N1の陽性が確認された。(畜産局の)Abus K Sugamaに3月27日に電話で話したところでは、住民は、突然死んだ鳥と接触しなければ、心配する必要は無い。「我々は、すぐに陽性を示した家禽の処分を行った。」

スバン郡長のH Asep Nuroniは、書記官のUdin Jazuddinとともに、住民に対して、鳥インフルエンザに感染した家禽の特徴や対策について書かれた、チラシ、とポスターを配りながら、指示を行った。「我々は、住民達はより清潔と家禽類をいつも小屋に入れておくよう注意することを、望む。この地区では223羽以上のニワトリがいるのであるから、なおさらである。一方住民の数は126人である。」と話した。

2008年4月2日水曜日

速報:パダン、12羽の家禽の陽性はSianokというニュースも

Ratusan Ayam Ngarai Sianok Dimusnahkan (Tempo 4/2)

こちらのニュースでは、Agam県Sianok村で12羽のニワトリから陽性が出て数百羽を処分したというニュースになっている。

*西スマトラ州の地図を探しましたが、かなりわかりにくいですが、とりあえずこの地図をダウンロードすると、Agam県のSianokのあるIV Koto郡と、3人目の患者の住所とされるPalupuh郡の場所は、わかります。2つの郡は離れています。Agam県は、15の郡と、さらに81の村(nagari)から構成されています。(Wikipedia Indonesia) 

速報:パダン、補足

12 Ayam di Kabupaten Agam Sumbar Positif H5N1 (detik.com 4/2)

西スマトラ州、Agam県Palupuh郡、Palimbatan、Jorong Anggeで、12羽のニワトリからH5N1ウィルス陽性が出た。テストはPCR法によって実施された。
*先に書いた2つの記事で住所が異なっておりましたが、上のようになっているようです。

速報:パダン、3人目の子供は鳥インフルエンザ感染陽性か

Afifah, Bocah di Sumbar Positif Flu Burung (okezone 4/2)

Afifahは、西スマトラ州Agam県Palimbatan郡Jorong Anggeの住民で、月曜日に12羽のニワトリが突然死に、それらの鳥は鳥インフルエンザ感染が確認しており、Afifahはこれらの鳥と接触があった。

*記事中では、既にAfifahの感染は陽性が確定したと書かれています。